「長屋で雨漏りしたら何が原因?」 ~隣のせいと思ったら実は自分の家だった!?~大阪市周辺バージョン
長屋を所有されている方から、
よくいただく相談があります。
「雨漏りしてるんですけど、
たぶん隣の家が原因やと思うんです。」
大阪市内なら生野区、東成区、西成区、旭区、城東区。
少し範囲を広げると東大阪市や尼崎市、
四條畷市などでも同じような相談があります。
確かに長屋は建物がつながっています。
屋根もつながっている。
壁もつながっている。
場合によっては雨樋まで関係している。
だから「隣から水が来ている」と
考えてしまう気持ちはよく分かります。
しかし、実際に現場へ行って調査してみると、
「原因は隣ではなく自分の家だった」
というケースも少なくありません。
今回は、不動産業界で長年長屋を扱ってきた経験から、
実際に多い雨漏り原因についてお話ししたいと思います。
長屋の雨漏りはなぜ揉めやすいのか?
古い長屋が並ぶ住宅地
普通の一戸建てなら、
「自分の屋根」「自分の外壁」
で話は終わります。
ところが長屋の場合は違います。
例えば生野区の古い長屋。
3軒、4軒、5軒と建物がつながっています。
すると雨水が思わぬ経路を通ることがあります。
天井のシミは自宅に出ているのに、
実際の侵入口は数メートル離れていることもあります。
だから原因特定が難しいのです。
そして原因が分からないまま、
「隣が悪い」「いや、そっちやろ」となる。
長屋の雨漏りトラブルが厄介な理由はここにあります。
原因その1 やはり一番多いのは瓦屋根
私の経験では、今でも一番多いのは屋根です。
瓦屋根の劣化
特に、
- 生野区
- 東成区
- 西成区
- 東大阪市布施周辺
このあたりの古い長屋では
瓦屋根がまだまだ残っています。
築50年、60年ともなると、
- 地震
- 台風
- 経年劣化
で瓦が少しずつズレてきます。
住んでいる人は毎日見ているので気付きません。
ところが大雨の日だけ雨漏りする。
そんなケースは珍しくありません。
以前、東大阪市の長屋で相談を受けた際も、
所有者の方は「隣が原因やと思う」と言われていました。
ところが屋根へ上がると、自宅側の瓦がズレていました。
原因が分かった瞬間、「えっ、そうなんですか…」
という反応だったのを覚えています。
原因その2 ベランダ防水切れ
最近増えているのがこれです。
ベランダ防水の劣化
大阪市内でも、
- 旭区
- 城東区
- 東住吉区
- 平野区
などでは昭和後期の連棟住宅が多く見られます。
こうした建物では瓦よりも防水が原因になりやすい。
防水には寿命があります。
一般的には10~15年程度でメンテナンスが必要です。
しかし実際には、20年以上何もしていない。
30年近く放置。
そんな物件もあります。
すると防水層が切れ、そこから雨水が侵入します。
私自身、最近では尼崎市や四條畷市の所有者からも
相談を受けましたが、防水切れが原因だったケースが多いです。
原因その3 外壁のひび割れ
雨漏りというと屋根ばかり注目されます。
しかし外壁も要注意です。
外壁クラックの例
モルタル壁には経年劣化があります。
特に長屋は、
- 振動
- 地盤変化
- 経年劣化
によって細かなヒビが入ります。
そこから雨水が侵入するのです。
厄介なのは、侵入口と雨漏り箇所が違うこと。
壁の中を水が移動するので、
天井から漏れていても屋根が原因とは限りません。
原因その4 雨樋の詰まり
意外な盲点です。
雨樋のメンテナンス不足
特に空家になっている長屋。
これが危険です。
落ち葉やゴミが溜まり、
雨水が流れなくなる。
するとオーバーフローします。
本来流れない方向へ水が流れ、
外壁内部へ侵入することがあります。
「雨樋くらい大丈夫」と思われがちですが、
実は雨漏り原因になることがあります。
原因その5 本当に隣が原因のケース
もちろんあります。
ここまで読むと、
「全部自分の家やん」
と思われるかもしれません。
しかし実際には隣が原因のケースもあります。
例えば、
隣の屋根が完全に崩れている。
隣のベランダ防水が切れている。
隣が長年放置空家になっている。
こうした場合は隣側から雨水が侵入することがあります。
しかし重要なのは、調査してから判断すること。
最初から決めつけないことです。
実際に多い勘違い
長屋の雨漏り相談では、最初から「絶対に隣です」
と言われることがあります。
しかし経験上、調査前の予想は結構外れます。
雨漏り調査のイメージ
むしろ、「隣のせいと思っていたら自宅だった」
というケースの方が多い印象です。
理由は簡単です。
修理費用が高いからです。
屋根工事。
防水工事。
足場工事。
場合によっては数十万円から百万円単位になります。
誰だって、「できれば自分以外が原因であってほしい」
と思います。
それは自然な感情です。
だからこそ第三者の調査が必要なのです。
長屋を売却する時にも注意
雨漏りは売却にも大きく影響します。
中古住宅の購入希望者は、雨漏り履歴を気にします。
特に長屋はなおさらです。
だから放置は禁物。原因調査。修理。記録保存。
ここまで行っておくと売却時も安心です。
私の経験上の原因ランキング
大阪市周辺の長屋・連棟住宅で多い順に並べると、
第1位
屋根の瓦ずれ
第2位
ベランダ防水切れ
第3位
外壁クラック
第4位
雨樋詰まり
第5位
サッシ周辺シーリング劣化
この順番でしょうか。
特に生野区、東成区、西成区、東大阪市では屋根。
旭区、城東区、平野区、四條畷市、尼崎市では防水。
そんな印象があります。
まとめ
長屋で雨漏りが発生すると、どうしても
「隣が原因では?」と考えてしまいます。
しかし実際には、自宅の瓦ずれ。
自宅の防水切れ。自宅の外壁劣化。
こうしたケースも数多くあります。
大切なのは感情論ではなく原因調査です。
長屋は今後も長く付き合う近隣関係があります。
まずは冷静に原因を調べる。
それがトラブルを大きくしない一番の近道だと思います。
Q&Aコーナー
Q1. 長屋で雨漏りしたらまず何をすればいいですか?
A. まずは写真を撮り、雨漏り箇所を記録しましょう。
その後、専門業者へ原因調査を依頼するのがおすすめです。
Q2. 隣が原因かどうかは素人でも分かりますか?
A. 難しいです。
水は建物内部を移動するため、見た目だけでは判断できません。
Q3. 一番多い原因は何ですか?
A. 私の経験では屋根の瓦ずれとベランダ防水切れです。
Q4. 空家の長屋でも雨漏り対策は必要ですか?
A. 必要です。
放置すると建物の傷みが急速に進み、売却にも影響します。
Q5. 雨漏りしている長屋でも売れますか?
A. 売却は可能です。
ただし原因を明確にし、修理履歴が
ある方が買主の安心につながります。
長屋の雨漏りは、建物からのサインです。
「隣のせいかもしれない」と考える前に、
一度しっかり調査してみることをおすすめします。
結果的にそれが、一番早く、
一番安く解決できる方法かもしれません。🏠☔
- 不動産キャリア29年
- 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
どんな物件買取もお任せ下さい!
若い時にはリフォームの仕事も経験済。
売主様には査定時に買取価格を算出します!
家の買取や売却のご依頼・ご相談は
ワンちゃんと古い家が大好きな白髪交じりの私・松本が全てご対応いたします!
