ご事情はお察しいたしますが・・
もう年末まで残り約70日ですね。
今年は新型コロナの件でいつもと違う流れが不動産業界にもありました。
中古マンションの価格高騰は以前から言っていました。
バンバン買取していた中古マンションが販売主力の上場企業もさすがに5~6月くらいは物件の仕入れが苦しかったみたいですね。
おかしなものでコロナに関係なく中古マンションは売れているそうです・・。
しかし逆に次に売る物件(仕入れ)がないので在庫が減っているとの事。
マンションのリフォームをしている工事業者が話していました。
前職で一緒に働いていた知り合いで今は中古マンションの買取転売を主力にしている上場会社に転職して10年の営業さんも言っていました。
また銀行さんは9~10月くらいからまた不動産が動き出している・・とか言っていました。
ここからは全く話は変わります。
数回前に『売主の売却意思』を書きました。
窓口になっていた息子さんが唯一の肉親であり、名義人であるお父様の面倒はその方しか見れません。
またそのお父様は病院を移転しましたが退院の目途はたたないそう・・。
最終、そのお父様が売却することに反対されたというお話でした。
その時、息子さんとしてはお父様の病院費用に充てたい・・ので売りたいという意向。
他にどうにかする方法はないですか?と相談がありましたが名義人の方が『売りたくない』という意向であれば
どうすることもできない旨のご説明をしたというお話でした。
そういえば以前にもこんなご相談がありました。
『認知症になっている母親名義の家を売りたい・・』
『家を売らないと病院代もままならない』
こちらとしては【名義人さんに判断能力がなければ成年後見人制度を利用して家庭裁判所の許可を取って売却されたらどうですか?】とお答えしました。
『時間がかかるのは嫌だ』『司法書士に言って何とか判断能力があるようにしてほしい』
このようなご意向の方が確か過去数人程度いらっしゃいましたが当然そんなことはできません。
ご事情はお察しいたしますがやはり手順を踏んでやらねばなりません。
昔はそんな案件も手伝っていた不動産会社や司法書士もいたかもしれませんが駄目なものは駄目です。
私も身内の成年後見人になっていますので手続きの流れはわかりますし選任を受けてからの提出書類なども把握しています。
この成年後見人制度も売却許可までもう少し時間を短縮できればもっと利用すべき、また利用したい方も増えるのではないかと考えております。