不動産広告について<その②以前は・・>
不動産広告について思う事を書いています。
20年ほど前には違反広告らしきものが
頻繁に見受けられた様に思います。
新築3000万円~と書いてあるチラシですが
実際の価格は3980万円以上だとか・・
新築住宅によく見受けられた覚えがあります。
しかし一般のお客様がわかりにくいのが
『建築条件付売宅地』ではないでしょうか?
建物を建てる前に役所に建築確認申請
(こんな建物を建てますよ)を行い
その許可がおりて初めて新築一戸建としての広告が
できるわけですが以前は建築確認申請がおりていない物件でも
新築一戸建!と広告に載っていたわけです。
しかし現在はそんな広告を出しているところは
ほとんどないと思いますが・・
『建築条件付売宅地』とは簡単に言いますと
土地を契約して3ヶ月以内に事業主もしくは
事業主の指定する建築会社にて建物の請負契約が出来ない場合は
その土地の契約は白紙にできる
というのが『建物を建てる条件で売っている土地』の事です。
話はそれますが
大阪市内などの狭小地が多いエリアでは
平成10年くらいまでは違反建築が多かったような・・・。
建築確認は出すものの検査済証をとるのは
ハウスメーカーの家や敷地が広い住宅がほとんどで
土地10坪でも平気で3階建が建っていましたと思います。
(今は建ぺい率や前面道路の要件が整わないとかなり厳しい)
やはり姉歯さんの件くらいから役所や金融機関も
建築確認申請(実際に建てるもの)に対して世間の風潮から
厳しくなっていったように感じています。
今は当然、中間検査や完了検査を受けなければ
建てられませんがつい20年前くらいまでは
そんなに厳しくなかったように思います。
その名残から中古市場で出ている
狭小地の平成前後に建った物件などは
建ぺい率(1階に対して建てられる面積の限度)の超過や
容積率(延面積の限度)を超えていることから購入の際の
住宅ローン借入が組みづらいという問題も出ていますね。
(違反建築でも以前は住宅ローンを組んで買われています)
そんな理由から中古物件を売る売主さんの
売却金額が下がるのは気の毒のような気がします。
当然ですが今まで以上にキチンをやらなければ
世間から取り残されてしまいます。
なので違反広告などでお客さんの気を引こうとしている
不動産会社は今はないと思いますが・・・