売れなかった家
先月9月23日にお彼岸の為、
空き家の実家近くのお墓掃除ならびにお墓参りに行きました。
もう実家も5年以上空き家になっています。
お盆の時以来に行きましたが玄関ドアにクモの巣が張っていました。
お盆の時もそうですが家の廻りはクモの巣だらけです。
雑草むしりもクモの巣との闘いですが
やはり長い間、空き家になっていると仕方がないですね。
最近、売却を依頼されたにもかかわらず売れなかった家のことを思い出していました。
売れなかったよく覚えている家は借地の物件2軒です。
一つ目は約3年前になりますが
阪神本線の某駅から歩いて3分ほどの兵庫県尼崎市の物件。
借地面積は30坪ほどあったでしょうか。
建物は昔の寮のように小さい部屋がいくつもあり、
屋上は手作りのサンルームのような20帖ほどある部屋になっていました。
しかし建物は古く、リフォームしようとすると500万円どころか
1000万円程度は必要になりそうな老朽化が進んでいる状態でした。
またそのお隣も売りたい物件だったのですが
昔から賃貸で賃借人が住んでいたとの事です。
今では宅内の家財をそのままにして行方不明になっていました。
売主さんが近所の人に聞いても中々居所がつかめない状況で
売主さんは玄関に張り紙をして一定期間(3か月ほど)おいてから
玄関のカギを変えてしまいました。
さすがにこの内容の物件だったので買い手探しは難航しました。
そして収益物件を大量に買っている方とのご縁があり、その方に紹介したところ
興味を示され、民泊用にと購入希望を頂きました。
売主さんも大喜び!
そして売主さんと一緒に地主さんのところへ行き、売却の条件を再確認しました。
さぁ契約書の作成に・・と思っていた矢先、
その地主さんから弊社に電話がありました。
次に購入した人が大幅な改装をするのであれば
その改装の認め料としての金額を上げてほしいとの連絡でした。
先日、確認した金額の10倍にしてほしい・・との事。
慌てて売主さんに連絡をして再度、地主さんと話をしてもらいましたが
折り合いはつかず。売主さんは激怒して収拾不能になってしまいました。
さすがにその金額であれば買主さんも納得されず、商談破棄となりました。
弊社もさすがに売主さんと地主さんが喧嘩になったので撤退しました。
しかしもし購入されていれば今頃は後悔されていたかもしれません。
(民泊が今、苦境になっていますので・・)
もう一つも借地物件でした。
大阪市内の大阪メトロ線の駅から徒歩約5分の非常にいい立地の物件でしたが
土地面積は15坪ほどと小さいのですが新地代が約4万円、建物は平家建でお風呂はなく
解体して建て替えたほうが早いような物件でした。
場所がいいため、お問い合わせは多かったのですが
最終その新地代で引っかかり購入まで至る方は現れませんでした。
売主さんは駄目元で弊社に依頼されていましたので
1ヶ月半ほど売却活動をして買い手がつかなかったので
その後、すぐ更地にして地主さんに返還されました。
借地物件も地主さんのスタンスで売れやすくも売れにくくもなる事を学びました。