長屋1軒より2軒で高く売る!?
大暑
今日は一年で最も暑いときが続く『大暑』ですね。
文字通りですが6月後半に梅雨が明けてからというもの猛暑続き・・。
この7月も多くの家の査定に伺っていますが
日中ならば軽い熱中症になっているような感覚もあります。
最低気温が27℃を下回る夜などは涼しい感じがするくらい。
ちょっと感覚が麻痺してますね・・。
松原市の長屋
さて先月、今月で大阪府松原市の長屋3軒の査定に行きました。
全ての長屋に共通するのは雨漏りしたままの家という事。
その内の2つは天井に穴が開いて、お陽さんが見えていました。
ここまで高確率なのも珍しい・・。
ちなみのその2軒は弊社買取させていただきました。
残る1軒は3軒長屋の端家で
並びの長屋と一緒に売るかも知れないとの事。
隣(真ん中の家)は空き家、逆端の家も所有者が施設入所されたようです。
タイミングは難しい
よくありますよね。
長屋1軒だと価格は安くなりますが隣と一緒だと土地面積が増えます。
そう・・建て替え用地に変身し、売却価格が通常上がります。
ただこの手の話はなかなかうまくいきません。
先日もありました。
大阪市東淀川区の一番奥の長屋の査定に行った際の話。
こちらは6軒長屋でしたが全体で売ろうという話があったそうです。
しかし6軒の内、空き家にしているところもあります。
そうした中、6軒の一番奥こそ全体で売った際に恩恵を受けます。
願ったり叶ったりの話ですがいつも間にか消えていたそう・・。
そして弊社に買取査定の依頼がありました。
得するのは誰?
この全体で売る話の場合、道路に面している家はあまりメリットがありません。
単独でも再建築できるので隣と一緒のみで十分。
一方、奥側の家は再建築不可の長屋になります。
そうなると一緒に売るのと単独で売るのでは価格が大きく変わってきますね。
そりゃ奥の方は一緒に売りたいでしょう・・。
しかしなかなかうまくいきませんね。
私もこの手の話でうまくいった例をあまり見たことがありません。
時間がかかっているうちにしびれを切らしてその内の1軒が売ります。
そうなれば全体の話がたちまち・・崩れ去る訳ですね。
長屋の解体費用
今回の松原市内の一緒に売ろうという長屋は全て道路に面しています。
3軒の内、2軒一緒に売るだけでも1軒の単価は上がるでしょう。
しかしここで問題なのが解体なのです。
3軒の内、2軒ならば長屋1軒が残る訳です。
残った1軒の壁補修などが解体時に発生するため、解体費用が嵩みます。
そうなれば2軒で売るメリットも半減しかねません。
このケースで言うと3軒まとめてなら3軒とも大きなメリットがあります。
金銭面的にも解体費用をみても大きいですね。
長屋の売却や建替えの場合においては解体費用は長屋の急所・・。
そう言えるかもしれません。