買取よりも解体更地
5月のGW明けから金融機関からよく融資の打診があります。
持続化給付金や保証協会の無利息(3年間)の融資などは企業向けの新型コロナ対策です。
弊社を含めほとんどの会社が何らかの影響を受けていると思いますが
持続化給付金は別として
保証協会の当初無利息の融資と言えども借金と言えば借金です。
不動産会社はお金を借りてナンボ・・という考えを持っている経営者も多いですが
私なんかはまだまだ抵抗があります。
今は秋に向けての物件買取やリフォーム工事を行っている最中の物件が多いのですが
秋口になっても不動産流通が鈍いのでは・・?と不安になったりもします。
お金の面では割と固く考えるほうなのでやはり躊躇しますね。
話は変わり、最近査定に行った際のお話です。
まずはメールでのお問合せでした。
空き家になって5年ほど経過している一戸建。場所は大阪市南部。
数年前の台風と地震でかなり影響を受けたそうですが
既に空き家にしていたのであまり深く考えず、被害にあった屋根などの
補修しないまま今に至ったそうです。
土地は約50㎡ほどですが土地の形が変形しているため
建て替え用地としては少し厳しそうです。
今まで2社ほど不動産会社に買取査定をしてもらったそうですが
2社とも断れたそうです。
弊社は基本、ボロボロの状態でも建物を生かして再販売や賃貸保有するので
買取金額は出そうだとお話して査定に伺いました。
この物件の屋根構造は瓦と一部陸屋根になっており、
屋上に上がると瓦はかなりずれていて陸屋根の防水も明らかに切れています。
2階の天井からは空が見えるほどでやはり屋根の補修を先にしないと
室内のリフォーム工事はできない状態です。
屋上の鉄製フェンスが落ちそうで近所からも苦情が来ているそうです。
買取値はさすがに安くはなるのですが提示はしました。
ただご近所にお住まいなので管理はできるので
解体してガレージとして人に貸そうか・・というお話も出ていました。
ただ変形地でガレージも2~3台停められれば精一杯の状況で
周りにもコインパーキングは多くある地域なので悩ましいところです。
また更地にすることで固定資産税が3~5倍ほど上がることが予想されるので
解体する費用を出して更地にしても逆効果になる事も考えられます。
しかし思っていたより安い買取金額を提示されるとショックで
一旦解体しておこう・・となるかもしれません。
やはり買取査定の場合は売主様が思っている以上に安い価格提示になる事も
あるのでショックで売却を中止する方もいらっしゃいます。
査定から数日後、やはり解体して自身で管理します・・と連絡がありましたが
それも選択肢の一つです。
何とか有効利用してもらいたいものです。