長屋は強い!?<その①京都と大阪>

 

今回からは長期シリーズ予定?

 

『長屋は強い!?』です。

 

 

 

以前から不思議に思っていました。

毎年1~2回友達と京都の祇園界隈に夕食に出かけます。

 

その予約してある外食先のお店に行きますが

いつも細い路地を通ってどこにお店があるのか分からないところにそのお店があります。

 

 

京都市内の場合(場所にもよりますが)、その界隈でもなく少し離れた地域でも

路地裏の長屋(町家?)などの値段はビックリするような価格で取引されていると聞きます。

 

 

 

しかしながら大阪の同じような立地の物件などは

二束三文のような値段になることも多いように見受けます。

 

やはり文化の違いでしょうか?

 

弊社の場合、不動産の売却依頼の80%が大阪の長屋・連棟式住宅になります。

 

その中の売主様においては不動産会社に査定をしてもらって『売れないですね』と言われてから弊社に来られる方も少なくありません。

 

本当に不思議な話です。

 

 

 

 

話は変わりここからは今まで弊社が取り扱った『長屋』のご紹介です。

 

 

もう数年前の話です。

大阪府内にお住まいの方から長屋の買取依頼がありました。

 

その物件は大阪市内の某所にあり、既に空き家になっていました。

そして査定にお伺いすると前道は広く、駅までの距離も近く比較的便利な場所でした。

 

 

宅内に入り、色々事情をお伺いしました。

その方も他の不動産会社に見てもらって売却が難しいと言われて弊社に依頼された方でした。

 

 

その物件は汚水(トイレを流す)や雑排水(キッチンなどの生活排水)が隣のお宅を経由して前面道路に流れているとの事・・・。

 

そしてそのお隣さんからその配管を早く是正するように都度都度言われているそう・・。 😥

 

それがわずらわしくて不動産会社に買い取ってほしいというのが売却する理由でした。

 

 

それもそのはず、この物件内に入ると室内に雨樋みたいなものが所々にあって、屋根の雨水を室内を通して

室外に放出しているという見たことのない長屋だったのです。

 

 

さすがに配管をすべて敷地内にやり直す費用はすぐには出ません・・。

なので買取金額の即答は難しいとご説明しました。

 

しかし何とかお願い・・・との事だったので少し安めの買取金額をご提示しました。

 

 

正直、他の不動産会社も聞かれたらどうですか??・・ともお話しましたが数日後、『買取をお願いします』と快諾されてのお返事が来ました。

 

 

私の場合、お気の毒でやむなく買取を引き受けるケースがたまにあります。

 

失敗する場合もあるので本当に悩みます。

ただ『査定時その場で買取金額を提示する』をモットーにやっていますので買取金額を出さずに査定を後にするのはやっぱり嫌ですね。

 

 

 

おかげさまでその物件は大工が頑張って敷地内配管をすべてやり直してくれました。

ほぼ全面改装して一般のお客様に購入いただきました。

 

 

この物件は昭和27年建築(築後約66年)の長屋ですがまだまだ数十年は住めると思いますよ ;-)。

 

 

 

次回はもっと古い建物のお話です。

 

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