長屋は強い!?<その⑤増築未登記が多い?>
弊社に長屋売却の査定依頼を多く頂きいつも感謝しております。
当然、査定に行く前には基本、その物件の謄本を取得して伺います。
本当に弊社に依頼の多い長屋に関しては築年数が載っていないケースも多いです。
築年数が載っているのは大体、昭和30年代半ば以降の建物でしょうか?
そして伺うと最近ではその建物の築年数を当てるのが楽しみにまでなっています。
先日、査定を頂き売却依頼を頂いた物件は調査の結果、昭和10年建築。
先程、査定に伺った物件(売主さんはゴミ屋敷と言っていましたが・・)も
おそらく昭和初期だと思います。
しかし本当に100年近く建っている物件でも辛抱すればそのまま住めるような状態ではないか!
と思う物件もあるのはすごい事ですね。
※もちろんそれまでに大なり小なり改装はされていますが・・
そして調査して多いのは建築当初は平家(1階建)でその後、2階を付け足しているケースが多いことです。
中には現状は2階建でも登記簿は平家のまま・・。
そういう長屋の場合、増築未登記部分があると言いますね。
※増築未登記部分とは
登記簿上の面積と現状の建物の面積が相異していること。
現状の建物の間取りや形を確認し、大阪市内の場合であれば市税事務所に伺って家屋見取り図を閲覧して確認しています。
その増築未登記がある物件の売買の場合、購入者が住宅ローンを組んでの購入であれば金融機関が増築未登記部分を登記するよう求めてきます。(通常)
その際は基本、売主さんが増築登記(現状の建物の面積と登記簿面積と合致させる)の費用負担する事が多いです。
一方、購入者が現金での購入であれば売主・買主が合意すれば現状有姿取引OK。
そのままの状態で売買することも特に支障はありませんね。
(買主さんには重々理解してもらった上で)
※できるものなら増築登記(更正登記)をした方が良いですが・・。
売主様側はなるべくそのままの状態での売却を望まれます。
購入者に対しても事前にご説明して現状のままの売買をすることも多かれ少なかれあります。
話は随分それましたが1階建を途中2階建にしているにもかかわらず、
阪神大震災もこの間の大阪の地震や台風なども凌ぎ切っている長屋はやはり強いと言わざるを得ませんね。
ただ今回、地震や台風がひどかったせいもあり、屋根を瓦からスレート葺(平面的で薄いやつです)にされている長屋は更に強いように見えました。
そういえば最近売却の依頼を受けた空き家の売主さんのお宅にお伺いしたのですが今のお住まいも昭和初期建築らしい長屋でした・・・。
しかし室内に入ると新築みたいにリノベーション・・・綺麗 。
※住友不動産の新築そっくりさんで施工されたそうです。
私はその築年数と室内のギャップは大好きですね・・・。 😉