『〇年〇月リフォーム済。でももう1年経過してるやん!リフォーム済物件の賞味期限とは?【前編】』
不動産ポータルサイトを見ていると、
つい気になる物件があります。
例えばこんな感じです。
「2025年3月全面リフォーム済」
「2025年5月室内改装済」
「2025年7月システムキッチン新調」
おおっ、ええやん。
室内も綺麗そうやし、一回見てみようかな。
そう思って詳細を見ていると、
ふと気付くんです。
「いや、ちょっと待てよ…」
「今、2026年やんな?」
「もう1年以上経過してるやん…」
今日はそんなお話です。
リフォーム済物件を見るたびに思うこと
これは不動産業者あるあるかもしれません。
ポータルサイトを見ていて、
「令和7年1月リフォーム済」
と書いてある物件を見る。
最初は良い印象です。
しかし掲載期間を見ると、
もう1年以上経過している。
すると頭の中で別のスイッチが入ります。
「この1年間で何人見に来たんやろ?」
「なぜ売れてないんやろ?」「価格なんかな?」
「管理費なんかな?」「それとも立地?」
こんなことを考え始めます。
もちろん売れ残り物件と決まったわけではありません。
たまたまタイミングが悪かっただけかもしれません。
しかし人間の心理として、
どうしても気になってしまうんです。
阿倍野区の中古マンションでよくある話
例えば阿倍野区。
人気があります。
天王寺も近い。
学校区を気にされる方も多い。
利便性も高い。
だから中古マンションもよく動きます。
しかしそんな阿倍野区でも、
リフォーム済なのに長期間掲載されている物件があります。
すると購入検討者は思います。
「こんな人気エリアやのに、なんで売れてないんやろ?」
不思議ですよね。
でも実際には、
理由はリフォームではないことが多い。
価格だったり、管理費だったり、修繕積立金だったり。
リフォームが綺麗だから売れるとは限らないのです。
リフォームした瞬間が一番価値が高い
ここは意外と見落とされます。
例えば売主さん。
300万円かけてリフォームしたとします。
- クロス張替え
- キッチン交換
- 洗面台交換
- トイレ交換
- フローリング補修
ピカピカです。
当然、「300万円かかったから高く売りたい」
と思います。
それは当然です。
しかし市場は少し違う見方をします。
リフォーム直後なら価値があります。
でも半年経過したら?
1年経過したら?
2年経過したら?
どうでしょう。
誰も住んでいなくても、
新品の価値は少しずつ薄れていきます。
食品にも賞味期限がある
ちょっと乱暴な例えかもしれません。
でも私はリフォーム済物件を見るたびに思うんです。
「これ、賞味期限みたいなもんやな」と。
もちろんクロスが腐るわけではありません。
キッチンが傷むわけでもありません。
しかし市場の印象は変わります。
例えば、
リフォーム後1か月。
「おぉ、新品やん」
リフォーム後1年。
「綺麗やけど、もう1年経ってるんやな」
リフォーム後3年。
「リフォーム済って言うても結構前やな」
こんな感じです。
福島区のマンションでもよく見る
大阪市福島区。
ここも人気エリアです。
梅田へも近い。
飲食店も多い。
若い世代にも人気があります。
そんな福島区でも、
リフォーム済なのに長期間掲載される物件があります。
理由は様々です。
価格かもしれない。
階数かもしれない。
日当たりかもしれない。
しかし購入希望者の頭には、
ある疑問が浮かびます。
「今まで何人見たんやろ?」これです。
実際の人数なんて分かりません。
でも気になる。
そして気になった時点で、
少しマイナス評価が始まっているんです。
人間は売れていない理由を探し始める
これは不動産だけではありません。
飲食店でもそうです。
ガラガラの店を見ると、
「なんか理由あるんかな」と思います。
不動産も同じ。
掲載期間が長いと、
買主は理由を探し始めます。
だから売主さんが思う以上に、
時間というのは大切なのです。
帝塚山や西田辺では少し事情が違う
ここが面白いところです。
人気住宅地になると、
リフォームより立地が優先されます。
例えば帝塚山。例えば北畠。例えば西田辺。
こういったエリアでは、
購入希望者が見ているのは、まず場所です。
建物ではありません。
「その場所に住みたい」が先に来ます。
だから極端な話、
リフォームしていなくても売れる物件があります。
逆に、どれだけ綺麗にしても、
立地や条件が希望と違えば売れないこともあります。
リフォーム済という言葉を信じすぎてはいけない
誤解しないでいただきたいのですが、
リフォーム済物件が悪いわけではありません。
むしろ良い物件もたくさんあります。
しかし、「リフォーム済=良い物件」ではありません。
ここは重要です。
見た目は綺麗。
でも、
- 管理状況
- 修繕履歴
- 管理費
- 修繕積立金
- 周辺環境
の方が重要な場合もあります。
不動産屋の本音
正直な話をすると、
私はリフォーム済物件を見ると、
まず日付を見ます。
「いつリフォームしたんやろ?」と。
そして次に掲載期間を見ます。
「どれくらい売れてないんやろ?」と。
もちろん良い物件もあります。
でも、リフォームしたこと自体が価値なのではなく、
リフォームしてからどれくらい経過したかも重要なのです。
後編予告
後編ではさらに踏み込みます。
- リフォーム費用300万円は回収できるのか?
- 相続物件でリフォームしてはいけないケース
- 不動産屋が考えるリフォーム済物件の賞味期限
- リフォーム済なのに売れない本当の理由
- 「リフォームする前に相談してください」と言う理由
- 不動産売買等でのよくある質問
を中心にお話ししたいと思います。
実はここから先が本題です。
なぜなら、
相続した実家を売却する際にも、
まったく同じことが起きているからです。
【後編へ続く】
- 不動産キャリア29年
- 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
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