『ある中古マンションのお話・・犬好きの理事長さん!ペットを飼える規約変更動議発令!そんなんあるんや?』

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私の自宅近くに、昔からよく知っている

分譲マンションがあります。

 

特別変わったマンションでもありません。

 

築年数もそこそこ経っていて、

駅からもそれほど遠くない。

 

大阪ではよく見かける

ファミリータイプの中古マンションです。

 

ところが最近、このマンションの前を通るたびに

気になることがあるんです。

 

犬です。

 

犬を連れた人がマンションから出てくる。

 

別の日にも犬。また犬。

「ん?」

 

私の記憶では――。

このマンション、

ペット飼育不可やったはずやけどな?

 

 

一匹や二匹やないぞ……

 

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最初は、「まあ、何か事情があるんかな?」

くらいに思っていました。

 

ところが何度か見かける。

 

飼い主さんも別の人。犬も別の犬。

 

これだけ堂々とマンションから

ワンちゃんが出てくるとなると、

隠れて飼っているという雰囲気でもない(笑)。

 

そこで思いました。

 

「ひょっとして管理規約、変わったんちゃうか?」

 

マンションの管理規約というのは、

最初に決めたら未来永劫そのまま

というものではありません。

 

実際、国土交通省の現在のマンション標準管理規約でも、

犬や猫などのペットについては「認める・認めない」を

規約で定める事項とされ、禁止する場合と容認する場合の

両方の規約例が示されています。(国土交通省)

 

つまり、

 

「昔はペット不可やったけど、今はペット可」

というマンションがあっても不思議ではないんです。

 

 

ひょっとして理事長さんが犬好きやったとか?

 

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ここからは私の勝手な想像です(笑)。

 

ある年の管理組合理事会。

理事長さんが言います。

 

「最近、ペットを飼いたいという

住民の声もありまして……」理事Aさん。

 

「そうなんですか?」

 

理事長さん。

「実は私も犬が好きでしてな……」

 

出た!

そして――。

 

「ペット飼育可への規約変更を検討しましょう!」

 

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そんなことがあったのかどうかは知りません(笑)。

 

ただし、ここは大事。

 

理事長さんが犬好きだからといって、

一人で「明日から犬OK!」にはできません。

 

管理規約を変更するなら、管理組合の総会で

所定の手続きを踏んで決議する必要があります。

 

2026年4月には改正区分所有法が施行され、

国交省もそれに合わせて標準管理規約を改正しています。

(国土交通省)

 

理事長さんができるとすれば、

「一度みんなで検討しませんか?」

というきっかけを作ること。

 

でも仮にこのマンションが本当に

「ペット不可→ペット可」へ変わったのなら、

私は別のことが気になります。

 

よう賛成が上回ったな~!

 

マンションの住民全員が犬好きとは限りません。

むしろ、ここが難しいところでしょう。

 

「犬の鳴き声が嫌や」「私、犬怖いねん」

「エレベーターで一緒になるの嫌やわ」

「臭いは大丈夫なん?」

 

「そもそもペット不可やから、

このマンション買ったんやで!」

 

そんな人がいても全然おかしくありません。

 

一方では、「犬飼いたいです!」

「うちは猫!」

 

「今どきペット可でもええんちゃう?」

という住民もいる。

 

もし私がその総会にいたら、議案そのものより、

「これ、まとまるんか?」

とそっちが気になります(笑)。

 

犬好き理事長さん。

 

なかなか大変です。

 

ペット可といっても「何でもあり」ではありません

 

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ここも中古マンションを購入する人には

知っておいてほしいところです。

 

「ペット飼育可」と書いてあっても、

大型犬3頭でも何でもOK!

 

という意味ではありません。

 

種類、頭数、大きさ、管理組合への届出、

共用部分での移動方法、排泄物の処理など、

細かなルールを設けることが考えられます。

 

国交省の標準管理規約でも、

ペットを認める場合には種類や数、届出・登録、

共用部分の利用方法、飼育者の責任、違反時の措置などを

定める必要があるとしています。(国土交通省)

 

例えば、

「共用廊下では抱っこしてください」

 

「小型犬○匹まで」

「飼育する場合は管理組合へ届け出てください」

 

などですね。

 

だから中古マンションを買うとき、

「ペット可って書いてあるから大丈夫や!」

で終わったらあきません。

 

飼っている犬種や大きさによっては、

細則まで確認した方がいいでしょう。

 

ところで……ペット可になったらマンション価格も上がったりして?

 

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不動産屋としては、ここが気になります。

 

昔、このマンションを

検討したお客さんがいたとします。

 

お客さん

「犬を飼ってるんです」

 

不動産屋

「申し訳ありません。

このマンション、ペット不可なんです」

 

お客さん

「じゃあ、やめます」

 

終了です。

 

部屋がどれだけ気に入っていても、

その家族にとって愛犬も家族です。

 

ところがペット可になれば、

「犬飼えますよ」「じゃあ見に行ってみよう!」

となる人が出てくる。

 

つまり、それまで最初から購入候補に

入らなかった人が、買主候補に加わる可能性があります。

 

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もちろん、

ペット可になった=マンション価格が上がる

なんて単純な話ではありません。

 

中古マンション価格は、立地、駅距離、築年数、

階数、向き、管理状態、その時の市場など、

いろんな要素で決まります。

 

ただ、不動産を売る側から見れば、

「このマンションを買える人が増える」

というのは悪い話ではありません。

 

ペットを飼っているから候補から

外していた人まで見に来てくれる。

 

結果として売りやすさにプラスに働き、

それが価格にも多少影響する可能性はあるでしょう。

 

そこで、また私は近所のマンションを

見ながら思うわけです。

 

「ひょっとして昔より売りやすくなってたりして……」

 

犬好き理事長さん、そこまで考えてた?

 

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もし本当に犬好きの理事長さんが、

「うちのマンションもペット可にしませんか?」

と言い出したのが始まりだったとしたら。

 

数年後――。

犬を連れた住民が増える。

 

ペットを飼っている若い家族も中古物件を見に来る。

 

売却するときには、「ペット飼育可能です!」

が一つのアピールポイントになる。

 

そして中古マンション価格まで

少し上がったりしたら……。

 

犬嫌いで反対していたおばちゃんも、

「犬なんか絶対あかん!」から、

 

不動産屋

「ペット可なのも売却時には

プラス材料になるかもしれませんね」

 

おばちゃん

「…………ほな、まあええか」

となったりして(笑)。

 

中古マンションは「昔の記憶」で判断したらあきません

 

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今回、私が一番面白いと思ったのはここです。

 

マンションは同じ場所にずっと建っています。

外から見れば、昔とそれほど変わらない。

 

でも、

中のルールは変わっていることがある。

 

昔ペット不可だったから、今も不可とは限らない。

 

逆に、「昔ペット飼えたで」という記憶だけで

現在も同じだと思い込むのも危険です。

 

中古マンションを購入するときは、

室内だけでなく現在の管理規約や

使用細則も確認してください。

 

マンションも人間と一緒。

歳を取るだけではありません。

 

住んでいる人たちと一緒に、

ルールも変わっていくんですね。

 

それにしても、あの近所のマンション……。

本当に規約が変わったんかな?

 

そしてもし、きっかけを作ったのが

犬好きの理事長さんやったら――。

 

理事長さん、ワンちゃんだけやなく

マンションの資産価値まで育ててたりして!?

 

……そこまで考えてへんか(笑)。

 

ペット飼育と中古マンションQ&A

 

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Q.ペット不可のマンションが途中からペット可になることはありますか?

 

あります。管理規約は変更されることがあります。

 

ただし、理事長さん一人の判断で

変更できるものではありません。

 

Q.ペット可なら犬でも猫でも自由ですか?

 

マンションによります。

 

種類、大きさ、頭数などが細則で

決められている場合があります。

 

Q.ペット可になれば中古マンション価格は上がりますか?

 

必ず上がるとは言えません。

 

ただ、ペットを飼っている人も購入候補に入るため、

売却時の間口が広がる可能性はあります。

 

Q.中古マンションを買うとき何を確認すればいい?

 

現在の管理規約と使用細則を確認しましょう。

 

特にペットを飼っている、または将来飼いたい人は

「ペット可」の一言だけでなく、

具体的な飼育条件まで確認しておくと安心です。

 

国土交通省「マンション標準管理規約」

 

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筆者松本 親幸
  • 不動産キャリア29年
  • 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
  • 宅地建物取引士
個人的には今までの不動産業経歴において1,500件超のお取引に関わっております。
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若い時にはリフォームの仕事も経験済。
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