【売主さん必見!】告知義務違反ってご存じですか?一般の人に仲介で売る場合はご用心を!【前編】

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不動産の査定依頼をいただくと、

たまにこんなことがあります。

 

弊社は大阪市内にある不動産会社です。

 

ところが、

「えっ、ここまで査定に行くん?」という、

ちょっと離れた地域から売却相談をいただくことがあります。

 

もちろんありがたいお話です。

 

ホームページを見て、

「古い家を扱ってそうやな」

「長屋やちょっと難しい物件にも詳しそうやな」

と思って弊社を選んでいただくこともあります。

 

ただ、こちらも不動産屋です。

 

車を走らせながら、ちょっとだけ思います。

 

「なんで地元の不動産会社に頼まへんかったんやろ?」

 

現地へ行くと「なるほどなぁ」と分かることがあります

 

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査定に行きます。

 

普通の住宅街です。

 

家の外観を見る。

特別おかしなところもない。

 

家の中へ入れていただく。

築年数なりの傷みはありますが、

「まあ普通の中古住宅やな」という感じ。

 

ところが売主さんと話をしていると、

「実はですね……」

と始まることがあります。

 

来た。

 

この「実はですね……」です。

 

聞いてみると、

「以前、地元の不動産会社に相談したんですが……」

というケースもあります。

 

何らかの事情で取り扱いを断られていた。

 

あるいは、近所の人がその家の事情をよく知っている。

宅内で人が亡くなったことがある。

 

建物にちょっとした問題がある。

隣近所との間に何かあった。

 

そこで、「なるほど。

それで少し離れた弊社に相談されたのかな?」

と思うことがあります。

 

もちろん、遠方から弊社へ相談いただく方が

全員そうだという話ではありませんよ。

 

ただ長く不動産の仕事をしていると、

「遠くの不動産会社なら、

細かいところまでは分からへんやろ」

 

そんな心理も、ひょっとしたらあるのかなぁ……

と思うことがあります。

 

 

売主さんの「これくらい言わんでもええやろ?」

 

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これ、悪意を持って、

「よっしゃ!不動産屋を騙したろ!」

という人ばかりではないと思うんです。

 

むしろ売主さんの頭の中では、

「昔のことやしな」

「今は大丈夫やし」

 

「古い家やから、これくらい普通やろ」

「聞かれてへんし」

 

「不動産屋が見たら分かるやろ」

 

そして最後に、

「まあ、これくらい言わんでもええか」

この程度の感覚なのかもしれません。

 

でも不動産屋からすると、

その「これくらい」を聞きたいんです(笑)。

 

中古住宅の売買で使われる告知書(物件状況報告書)は、

売主が把握している物件の状況を買主へ伝えるための

書面で、雨漏りなどについて現在だけでなく

過去の状況を記載する書式も一般的です。

 

そして先日、弊社もありました!

 

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つい最近の話です。

弊社で一戸建てを買い取ることになりました。

 

もちろん買い取る前に査定します。

外壁を見る。

部屋を見る。

 

床を見る。

水回りを見る。

 

天井を見る。

古い住宅なので、それなりの経年劣化はあります。

 

でも査定した時点では、

雨漏りしているとは分かりませんでした。

 

そして売主さんからいただいた告知を

確認すると――「雨漏り:なし」

 

よし。

それなら――ということで弊社で買い取りました。

 

ちなみに不動産屋は超能力者ではありません。

 

天井を見たら、

「この家、次の木曜日の午後9時から雨漏りします!」

なんて分かりません(笑)。

 

査定した日は雨も降っていません。

見たところ、はっきり雨漏りしているとも分からない。

 

しかも売主さんの告知は、

「雨漏りなし」そら、そう思いますやん。

 

ところが――。

 

買取後、雨が降りました・・

 

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雨の日です。

ポタッ。

 

……。

ポタッ。

 

……ん?

 

なんていう、かわいい雨漏りではありませんでした。

 

雨漏り全開中。

 

えええええっ!

どこが「雨漏りなし」やね~ん!

 

昔ちょっと雨漏りした跡が残っていた、

というレベルではありません。

 

現在進行形。

雨漏り君、バリバリ現役です。

 

雨が降ったら、「お久しぶりです!」

くらいの勢いで出てきました。

 

査定した日は晴れていたから分からなかっただけ。

 

告知は、雨漏りなし。

現実は、雨漏り全開中。

 

いやぁ……。

たまりませんわ!

 

「大雨の時だけやから、雨漏りちゃう」は通りませんで

 

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でも、売主さんの感覚ではどうだったんでしょう?

 

ひょっとしたら、「毎回漏るわけちゃうし」

「大雨の時だけやし」「昔からやし」

「どうせ不動産会社が買い取ってリフォームするんやろ」

そんな気持ちだったのかもしれません。

 

けど、

大雨の時だけ雨漏りする家も、雨漏りする家です(笑)。

 

週休6日の雨漏りでも雨漏り。

年に数回しか出勤してこない雨漏りでも雨漏り。

 

われわれが知りたいのはそこなんです。

「大雨の時に、この辺から漏ります」

これだけ言ってもらえればいい。

 

それを聞いたうえで査定します。

 

雨漏りしている家だから買わないわけではありません

 

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ここはぜひ誤解しないでください。

 

弊社は、「雨漏りしてます」

と聞いた瞬間、「はい!査定終了!」

とはなりません。

 

古い住宅ならいろいろあります。

 

雨漏り。シロアリ。床の沈み。傾き。

給排水管の不具合。

 

長年住んでいれば

何かしら出てくることも珍しくありません。

 

雨漏りしているなら、「どこからやろ?」

「屋根かな?」「修理にいくらくらいかかるかな?」

それを考えて査定すればいいんです。

 

つまり、

雨漏りしている家を買うことが怖いんじゃない。

 

雨漏りしていないと思って買ったら、

雨漏り全開だった。

 

こっちが困るんです。

 

今回は弊社が買い取ったから、まだ何とかします

 

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今回の物件。

 

正直、「先に言うといてや~!」とは思います。

 

修理もしないといけません。

予定していなかった費用もかかります。

 

でも弊社は不動産業者です。

 

雨漏りする家も扱います。

古い家も扱います。長屋も得意です。

 

いろいろな状態の不動産を見てきています。

だから今回については、

何とかします。

 

「いやぁ、やられたなぁ」

と言いながら、こうやってコラムにもできます(笑)。

 

でも、これが「仲介」だったらどうでしょう?

 

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ここからなんです。

 

この記事で本当に売主さんへお伝えしたいのは。

今回の買主は弊社。

 

つまり不動産業者です。

 

でも、これが仲介だったら?

売主さんが、「雨漏りなし」と告知する。

 

仲介会社もそれを信じる。

一般のご家族が内覧に来る。

 

その日は晴天。

雨漏りなんて分からない。

 

ご主人、「ここ、寝室にしようか」

奥さん、「この部屋は子ども部屋にできるな」

家族みんな気に入った。

 

住宅ローンを組んで購入。

そして念願のマイホームへ引っ越します。

 

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数週間後――。

大雨。

 

ポタッ。

ポタポタ……。

ザーッ!

 

買主さん、

「雨漏りしてるやないか!」

 

仲介会社へ電話。

「こんなん聞いてませんけど!」

 

仲介会社も告知書を見る。

 

そこには、「雨漏り:なし」

さて。

 

ここからどうなるのでしょう?

 

しかも売買契約書には、

「売主は契約不適合責任を負わない」

という特約まで入っていたら?

 

売主さん、

「ほんならワシ、責任ないんちゃうの?」

……。

 

本当にそうでしょうか?

 

 

 

実は、

そう簡単な話ではありません。

 

そして実際に、

雨漏りを知りながら買主にも仲介会社にも

伝えずに売却して、裁判になったケースもあります。

 

この続きは――

後編へ!

 

後編では、

「買主さんは聞いてない」

「仲介会社も聞いてない」

「契約不適合責任なし」

「でも売主さんは知っていた」

 

この場合どうなるのか。

 

さらに実際の裁判例も交えて、

売主さんの「これくらい言わんでもええやろ?」が、

売却後にどれくらい怖い話になるのか

 

分かりやすく書いてみたいと思います。

 

前編はここまで。

 

 

それにしても今回の家……。

ほんま、どこが「雨漏りなし」やね~ん!

 

 

後編へ続きます。

筆者松本 親幸
  • 不動産キャリア29年
  • 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
  • 宅地建物取引士
個人的には今までの不動産業経歴において1,500件超のお取引に関わっております。
どんな物件買取もお任せ下さい!

若い時にはリフォームの仕事も経験済。
売主様には査定時に買取価格を算出します!

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ワンちゃんと古い家が大好きな白髪交じりの私・松本が全てご対応いたします!

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