なぜ長屋は不動産会社に買取を断られやすいのか・また他社で断られた長屋でも売れる理由 〜諦めた人から損をしていく構造〜

長屋が敬遠される理由は、主に次の4つです。
① 再建築不可・制限付きが多い
- 接道条件を満たしていない
- 単独で建て替えができない→ 出口(再販)が見えにくい
② 権利関係が複雑
- 隣家と壁・屋根が共有
- 切り離し不可
→ トラブルリスクを嫌がられる
③ 建物が古すぎる
- 雨漏り・傾き・シロアリ
- 修繕費が読めない
→ 利益計算が合わない
④ 「すぐ売れない」物件
多くの不動産会社は
👉 早く・安全に・利益が出る物件 を好みます。
長屋は真逆になりやすいため、
機械的に断られることが少なくありません。
断られた=売れない、ではない
ここが一番重要なポイントです。
買取を断られた理由は「売れない」ではなく
「その会社では扱えない」だけのケースが大半
実際、長屋には以下のような明確なニーズがあります。
- リフォーム前提で探している個人投資家
- 近隣とまとめて取得したい業者
- 倉庫・事務所用途を考えている法人
つまり、買う人は限られるが、
ゼロではないということです。

買取を断られた長屋を売るための現実的な選択肢


選択肢①「長屋・訳あり専門の買取ルートを探す」
一般的な仲介会社ではなく、
- 長屋
- 再建築不可
- 事故・瑕疵あり
を前提で扱う買取先を探す方法です。
メリット
- 現状のまま売れる
- 早い
- 契約不適合責任(旧:瑕疵担保)を軽減しやすい
デメリット
- 相場より価格は下がりやすい
👉「時間・管理負担を減らしたい人」向け
選択肢②「一般個人向けに仲介で売る」
時間が取れるならこの方法もあります。
メリット
- 条件が合えば価格が伸びる
デメリット
- 売却まで長期化しやすい
- 内覧・説明が大変
- 売却後のトラブルリスク
👉「価格最優先で、手間を惜しまない人」向け

選択肢③「隣家とまとめて売る(現実は難易度高)」
- 隣家と同時売却
- 敷地一体化
理論上は有効ですが、全員の合意が必要なため、
実務では難航しがちです。
売却を進める前に必ず整理すべきこと

最低限チェックしたいポイント
| 項目 | なぜ重要? |
|---|---|
| 名義 | 相続未登記だと話が進まない |
| 境界 | 曖昧だと減額要因 |
| 雨漏り等 | 後出しはトラブルの元 |
| 事故歴 | 隠すと契約解除リスク |
「全部きれいにしないと売れない」わけではありません。
ただし、把握して説明できる状態には
しておく必要があります。
よくある失敗パターン
- ❌ 何社か断られて「もう無理」と放置
- ❌ リフォームすれば売れると思い込む
- ❌ 相場を調べず0円提示を受け入れる
特に多いのが、👉 使わないリフォームに
お金をかけてしまうケース
長屋は「直せば高く売れる」とは限りません。

実務的におすすめの動き方(順番)
- 長屋・再建築不可の取扱実績があるか確認
- 「現状のまま売却可能か」を最初に聞く
- 価格の根拠を説明してもらう
- 複数案(買取/仲介)を比較
- 自分の優先順位(価格 or 早さ)で決断
まとめ|断られた長屋を売るために一番大切なこと
- 買取拒否=価値ゼロではない
- 長屋は出口戦略が分かる相手に当てる
- 物件ではなく「売り方」を変える
もし今、
- 何社にも断られている
- 0円・マイナス提示で悩んでいる
- 相続・空き家で手が付けられない
という状態なら、「この長屋をどう使う前提で見るか」まで説明できる相手に一度整理してもらうだけでも、選択肢は見えてきます。
他社で断られた長屋でも売れる理由
〜諦めた人から損をしていく構造〜

結論を先に言うと、**長屋が断られる理由の9割は
「物件」ではなく「会社側の事情」**です。
にもかかわらず、多くの売主さんは
「何社も断られた=価値がない」と誤解してしまい、
- 放置
- 0円譲渡
- 無理なリフォーム
と、一番避けたい選択をしてしまいます。
なぜ不動産会社は長屋の買取を断るのか(本音)

理由①「再販できるか分からない」
多くの不動産会社は
- 仕入れて
- リフォームして
- すぐ売る
という回転型モデルです。
長屋は
- 再建築不可
- 接道が弱い
- 金融機関評価が低い
ため、👉 出口(次に売る先)が描けない=「扱えない」
これは能力不足ではなく、
ビジネスモデルの問題です。


理由②「想定外のトラブルを嫌う」
長屋はどうしても
- 隣家との共有部分
- 境界の曖昧さ
- 老朽化の進行
といった**“説明が長くなる要素”**が多い。
一般的な仲介・買取会社ほど、
👉「説明コストが高い物件」
👉「クレームリスクがある物件」を避ける傾向。
理由③「会社のルールでNG」
意外と多いのがこれです。
- 再建築不可は社内規定でNG
- 木造築◯年以上は不可
- 連棟は一切扱わない
つまり査定すら中身を見ていない
ケースも珍しくありません。
それでも買い取れる会社がある理由
他社で断られた長屋を買い取れる会社は、
最初から見ているポイントが違います。
見ているのは「欠点」ではなく「使い道」
- 賃貸向けか
- 倉庫・事務所利用か
- 隣地と将来まとめられるか
- 解体前提か
つまり👉 出口が最初から複数想定されている
この視点があるから、一般的な会社が
「無理」と言う物件でも価格を付けられるのです。
実例ベースでよくある長屋のケース
ケース①
- 築60年以上
- 雨漏りあり
- 再建築不可
➡ 一般仲介:全社NG
➡ 長屋対応買取:
「現状のまま」「修繕前提」で価格提示

ケース②
- 相続したが未登記
- 名義が祖父のまま
- 空き家で数年放置
➡ 一般会社:「登記してからでないと無理」
➡ 実務対応会社:「段取りを整理した上で進行可能」
「諦めないこと」が重要な本当の理由
ここが一番伝えたい部分です。

長屋は放置すると、時間が経つほど
条件が悪くなる物件です。
放置によるリスク
- 雨漏り・腐食の進行
- 倒壊・近隣クレーム
- 固定資産税だけ払い続ける
- 売却時の減額が拡大
つまり諦めた瞬間から、損失が積み上がる
一方で、
- 現状のまま
- 手を加えず
- 責任範囲を整理して
売却できれば、精神的・金銭的負担は
一気に軽くなります。

やってはいけないNG行動(重要)
| NG行動 | なぜ危険? |
|---|---|
| リフォームしてから売る | 回収できない事が多い |
| 0円提示を即決 | 比較不足 |
| 放置 | 状況が悪化する |
| 嘘・未告知 | 契約解除リスク |
特に長屋は👉 「直せば高く売れる」は幻想
であるケースが非常に多いです。
他社で断られた長屋を売るための正しい順番

- 長屋・再建築不可の実績があるか確認
- 「現状のまま売れるか」を最初に聞く
- なぜその価格になるか説明を受ける
- 買取・仲介の両案を比較
- 自分の優先順位で判断
ここで重要なのは、最初の1社で決めないことです。
まとめ|断られた長屋ほど、諦めたら負け
- 買取拒否は「不適合」なだけ
- 長屋は見る人次第で価値が変わる
- 売れないのではなく「売り方が違う」
実際に、他社で断られた長屋が、きちんと価格を
付けて売れている例は少なくありません。
だからこそ、「もう無理だろう」
と感じたタイミングこそ、
一度立ち止まって“視点の違う相手”に見てもらうことが大切。

