ザ・勝負!広々1LDK対4.5帖だらけの細切れ間取り!4人家族が選ぶ築30年の中古一戸建はどっちや?

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本日の対決はこちら!

 

築30年の中古一戸建て、2軒同時にリングへ入場です。

 

場所は隣同士。販売価格も同じ。

どちらも探していたエリアにあり、すでにリフォーム済みです。

 

駅までの距離も生活環境も、ほぼ同条件。

違うのは、間取りだけ。

 

さあ、あなたならどちらを選びますか?

 

赤コーナー!広々15帖が二つの1LDK

 

まず赤コーナーから登場したのは、

広さと開放感が自慢の1LDKです。

 

1階はLDK15帖。

 

2階は洋室15帖。

以上!

 

細かい部屋など一切なし。

小細工なし。1階も15帖、2階も15帖。

 

「広い部屋を二つ用意しました。あとは好きに使ってください!」

 

という、実に男らしい間取りです。

 

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玄関からLDKへ入れば、明るく開放的。

大きなソファとダイニングテーブルを置いても余裕があります。

 

2階も15帖あるので、ダブルベッドを置いても広々。

大型テレビも置けますし、書斎スペースまで作れそうです。

 

夫婦二人暮らしなら、かなり魅力的でしょう。

 

新婚夫婦にもええ。

子どもが独立したあとのご夫婦にもええ。

 

在宅勤務をする一人暮らしの人なら、

少々持て余すほどの広さです。

 

しかし、今回ここに住むのは夫婦二人ではありません。

 

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青コーナー!4.5帖が次々に現れる細切れ間取り

 

対する青コーナーは、

昭和の香りが残る細切れ間取りです。

 

1階はDK4.5帖と、4.5帖の和室が二つ。

 

2階には、4.5帖の和室が三つ。

 

どの扉を開けても4.5帖。

 

右を見ても4.5帖。

左を見ても4.5帖。

階段を上がっても4.5帖。

 

「またお前か!」

 

と言いたくなるほど、4.5帖が続きます。

 

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DKも4.5帖ですから、決して広くありません。

 

4人掛けの食卓を置けば、

料理を運ぶだけで横歩きになりそうです。

 

冷蔵庫を開けたら、座っている人に当たる。

椅子を引いたら、後ろの人が通れない。

 

家族4人そろって食事をすれば、

夕食というより満員電車の座席争奪戦です。

 

見学した第一印象だけなら、

赤コーナーの広々1LDKが圧倒的に有利でしょう。

 

 

さて、ここで実際に住む家族をご紹介します。

 

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高校生の姉と、身長180センチの柔道部員

 

今回の家族は、ご夫婦と高校生の子ども二人です。

 

お姉ちゃんは高校1年生。

 

弟は高校3年生。柔道部に所属し、身長は180センチあります。

 

食べる量も多い。

体も大きい。

柔道着も大きい。

 

学校のカバンに部活の荷物まで加われば、

玄関に立っただけで家が少し狭く感じるかもしれません。

 

この4人家族が、赤コーナーの

広々1LDKで暮らすとどうなるでしょう。

 

1階の15帖は、家族全員が集まるLDKとして使います。

 

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問題は2階です。

 

15帖の洋室が一つしかありません。

 

高校1年生のお姉ちゃんと、

高校3年生で身長180センチの弟が同じ部屋?

 

「真ん中にカーテンを付けたらええやん」

 

いやいや、そんな簡単な話ではありません。

 

高校生の娘さんですから、着替えもすれば友達と電話もします。

一人で勉強したい時間もあるでしょう。

 

そのカーテンの向こうでは、

180センチの弟が柔道着を干している。

 

柔道着は普通のシャツとは違います。

洗ったら重い。乾きにくい。そして存在感がある。

 

部屋の真ん中に干したら、もはや間仕切りカーテンは不要です。

 

柔道着そのものが壁になります。

 

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15帖を二つに分けたら解決する?

 

それなら、2階の15帖を二部屋に分ければええ。

 

7.5帖ずつなら、姉弟それぞれに十分な広さがあります。

ところが、ここで新しい問題が発生します。

 

ご夫婦はどこで寝るんや?

 

1階のLDKに毎晩布団を敷くのでしょうか。

 

夜11時。

 

ようやく布団を敷いて寝ようとしたら、

柔道部の息子さんが下りてきます。

 

「腹減った。何かない?」

冷蔵庫を開け、電子レンジを使い、

15帖のLDKで夜食を食べ始める。

 

その横で寝るお父さんとお母さん。

 

朝になれば布団を片付けなければ、

家族が朝食を食べられません。

 

広々15帖のはずが、夜になると夫婦の寝室。

朝は食堂。昼はリビング。

 

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LDKが一日三交代制で働かされます。

 

しかも、せっかくリフォーム済みの家を買ったのに、

入居前から壁を作って部屋を増やす工事が必要です。

 

それなら最初から、

部屋数のある家を買ったほうがええんちゃうの?

 

赤コーナー、ここに来て急に苦しくなってきました。

 

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狭くても扉が閉まる部屋は強い!

 

では、青コーナーの細切れ間取りではどうでしょう。

 

2階には4.5帖の和室が三つあります。

 

一部屋は娘さん。

一部屋は息子さん。

もう一部屋はご夫婦。

 

全員分の寝室が確保できます。

 

確かに4.5帖は狭い。

 

身長180センチの息子さんが布団を敷けば、

残った床はわずかです。

 

柔道着を干した日は、本人より柔道着のほうが

広い場所を使うかもしれません。

 

しかし、狭くても扉があります。

 

高校生の姉弟にとって、部屋の広さ以上に大切なのが、

自分だけの空間です。

 

勉強する。着替える。音楽を聴く。

友達と連絡する。腹が立ったら扉を閉める。

 

4.5帖でも、自分の部屋は自分の部屋です。

 

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一方、1階のDK4.5帖は、そのままでは狭すぎます。

 

そこで、隣の和室との間にある襖や建具を開けて使う。

 

構造上可能なら、将来はDKと和室をつないで

広めのLDKへ変更する方法もあります。

 

もう一つの和室は、家族がくつろぐ部屋、来客用、収納、

あるいは柔道着専用室として使えます。

 

見た目は細切れでも、4人家族の生活を当てはめると、

意外に使い道があるのです。

 

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不動産屋の判定はどっち?

 

それでは判定です。

 

赤コーナーは、広々とした1LDK。

 

開放感があり、見学した瞬間の印象は抜群です。

 

しかし、高校生の男女がいる4人家族には、

あまりにも部屋数が足りません。

 

青コーナーは、4.5帖だらけの細切れ間取り。

 

DKは狭い。各部屋も狭い。

今どきの間取りとは言いにくい。

 

それでも、家族全員が扉を閉めて眠れる。

 

 

 

今回の勝者は――

 

青コーナー!

4.5帖だらけの細切れ間取り!

 

圧勝ではありません。

 

判定勝ちです。

 

物件広告では、「LDK15帖」「洋室15帖」

という数字が大きく見えます。

 

反対に、「和室4.5帖×5」と書かれていれば、

古くて狭苦しい家に見えるでしょう。

 

けれど、家選びは間取り図の見栄えを競うものではありません。

 

誰が、どの部屋で、どのように暮らすのか。

 

そこまで想像して、

初めて自分たちに合う間取りが分かります。

 

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間取り選びのQ&A

 

Q.広い1LDKを後から分けるのはありですか?

 

構造や窓、出入口の位置によっては可能です。

 

ただし、壁や扉を増設しても、採光やエアコン、

収納の問題が残ることがあります。

 

購入前に工事内容と費用を確認しましょう。

 

Q.高校生の子ども部屋は4.5帖でも大丈夫?

 

広いとはいえませんが、ベッドや机の配置を工夫すれば使えます。

 

特に男女のきょうだいなら、広さより

個室を確保できることを優先する家庭も多いでしょう。

 

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今回の勝負、皆さんならどちらを選びますか?

 

広々とした二つの大空間か。

どの扉を開けても4.5帖の細切れ間取りか。

 

私は青コーナーを選びます。

 

ただし、柔道部の息子さんには先に謝っておきます。

 

「4.5帖でごめんな。柔道着だけは1階に干してや!」

 

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筆者松本 親幸
  • 不動産キャリア29年
  • 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
個人的には今までの不動産業経歴において1,500件超のお取引に関わっております。
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