台湾では4倍!?大阪の家を買った台北在住のお客様から聞いた日本との不動産事情の違い【前編】 ~「日本の不動産、めっちゃ安い!」その一言から始まった、日本・台湾の不動産比較~
「日本の不動産、めっちゃ安いですね。」
先日、弊社が売主として販売していた
大阪府内の中古住宅を、
台湾・台北にお住まいのお客様にご購入いただきました。
30年近く不動産業界で仕事をしていますが、
この一言は今でも強く印象に残っています。
日本人からすると、「家を買う」というのは
人生最大級の買い物です。
「安い」なんて言葉は、なかなか出てきません。
ところが、台北から来られたお客様にとっては、
今回の住宅は「非常に魅力的な価格」だったそうです。
さらに話を聞くと、
「同じような家を台北で探したら、
たぶん4倍くらいします。」とのこと。
正直、最初は
「いやいや、さすがに4倍は言い過ぎちゃう?」
と思いました。
しかし、不動産屋として気になった私は、
「本当にそうなんやろか?」
という疑問が頭から離れませんでした。
そこで今回は、一人のお客様との出会いをきっかけに、
日本と台湾の不動産事情を改めて考えてみたいと思います。
なぜ東京ではなく大阪だったの?
物件をご案内しながら、
私は率直に聞いてみました。
「日本で家を買うなら、
東京という選択肢もありますよね?」
すると、お客様は笑顔で、
「大阪の方が安いです。」と即答。
なるほど。
そこは迷いがないようでした。
続けて、
「野球が好きなので甲子園にも行きたいです。」
とも話してくださいました。
……。
いやいや。
甲子園、毎週行くわけちゃいますやん(笑)。
もちろん野球がお好きなのは本当でしょう。
でも不動産屋としては、
「やっぱり一番の決め手は価格やったんやろな。」
と心の中で思っていました。
実際、大阪は東京に比べると、
同じ予算でも広い家や条件の良い住宅を
探しやすい地域がまだまだあります。
それが大阪を選ばれた理由の一つだったのでしょう。
台湾からポータルサイトを真剣に見ていた
今回のお客様は、日本へ来てから
家を探し始めたわけではありません。
台北に住みながら、日本の不動産
ポータルサイトを何度も見ておられました。
価格。
間取り。
築年数。
駅までの距離。
写真。
気になる物件を見つけては比較し、
また別の物件を見る。
おそらく夜遅くまで、
「こっちの方が駅に近い。」
「いや、この家の方がきれい。」
そんなことを繰り返されていたのでしょう。
私の勝手な想像ですが、
最後は目を血走らせながら
探していたんちゃうかなと思います(笑)。
そして、その数ある物件の中から選ばれた一軒が、
弊社が売主として販売していた住宅でした。
これは売主として、本当にうれしい出来事でした。
選ばれた理由は「価格」だけではない
私は今回の取引を振り返って、
「日本が安いから。」
それだけではなかったと思っています。
今回の住宅は、
✔ リフォーム済み
✔ 2,000万円以下
✔ 築30年以内
✔ 4LDK
✔ 最寄り駅まで徒歩約10分
という、非常にバランスの良い物件で
さらに室内もきれいにリフォームしました。
ポータルサイトへ掲載した写真も、室内の雰囲気が
しっかり伝わるよう工夫していました。
海外のお客様は、まず写真しか見られません。
つまり、最初の勝負は写真。
その第一印象で「この家、見てみたい。」
と思っていただけたことが、
今回のご縁につながったのではないかと思います。
「仲介手数料不要」は世界共通でうれしい
今回の住宅は、
弊社が売主として販売していたため、
買主様の仲介手数料は不要でした。
日本では、「売主直売物件」
という言葉を見ても、
「大手じゃないけど大丈夫かな?」
「仲介会社が入った方が安心かな?」
と慎重になる方もいらっしゃいます。
もちろん、それは決して悪いことではありません。
大切なお買い物ですから、
慎重になるのは当然です。
しかし今回の台湾のお客様は、
会社の知名度よりも、物件そのもの。
そして、購入総額。
そこを冷静に見ておられました。
さらに一緒に来られた神戸在住の台湾人通訳の方が、
費用明細をご覧になり、
「諸費用!安!」とビックリ!
日本語は短かったですが、
言いたいことは十分伝わりました(笑)。
例えば2,000万円の住宅なら、一般的な
仲介手数料だけでも決して小さな金額ではありません。
その分、家具を買う。
家電を新しくする。
あるいは日本旅行を何度か楽しむ。
そう考えると、「諸費用!安!」
という感想になるのも納得でした。
Instagramで知り合って、今日が初対面?
今回もう一つ驚いたことがあります。
内覧には日本語通訳の方も同行されました。
私は最初、「以前からのお知り合いかな。」
と思っていました。
ところが話を聞いてびっくり。
神戸在住の台湾人の方で、
Instagramで知り合い、この日が初対面。
「えっ!?今日が初めて会う日なんですか?」
思わず聞き返してしまいました。
日本人なら、初対面で、「ちょっと家の通訳お願い。」
となるケースは、あまり多くないような気がします(笑)。
でも、同じ台湾出身で日本に住んでいる方
だからこそ、お客様も安心できたのでしょう。
SNSを通じて人がつながり、
そのご縁が大阪の一軒の家へとつながっていく。
時代は変わったなあと感じた瞬間でした。
前編のまとめ
今回の取引で、私が一番印象に残ったのは、
「日本の不動産、めっちゃ安い。」
という一言でした。
日本人にとっては高額な買い物でも、海外から見ると
全く違う景色が見えているのかもしれません。
そして、数え切れないほどの物件を比較した末に、
台湾から選んでいただいた一軒が、
弊社の売主物件だったことは、本当にうれしく思います。
後編では、「台北の不動産は本当に大阪の4倍なのか?」
という疑問を検証しながら、日本と台湾の住宅価格、
中国との制度の違い、2024年から変わった外国人の登記制度、
そして外国人が日本の不動産を購入するときに
知っておきたいポイントを、不動産会社の実務経験も交えて
分かりやすく解説します。
- 不動産キャリア29年
- 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
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