台湾では4倍!?大阪の家を買った台北在住のお客様から聞いた日本との不動産事情の違い【後編】 ~「日本の不動産、めっちゃ安い!」その一言から始まった、日本・台湾の不動産比較~
前編では、台北在住のお客様が大阪の中古住宅を
ご購入された実話をご紹介しました。
「日本の不動産、めっちゃ安い!」
この一言が、今回のコラムの始まりでした。
しかし、不動産屋としては、
「本当にそんなに違うんやろか?」と気になります。
そこで後編では、実際の制度や市場も調べながら、
日本と台湾の不動産事情を比べてみたいと思います。
本当に「台湾では4倍」なのか?
まず最初にお伝えしたいのは、
「台湾の家は全部大阪の4倍です。」
という話ではありません。
今回のお客様がおっしゃったのは、
「今回購入したような条件の家を、
台北で探したら4倍くらいする感覚です。」
というお話でした。
この「感覚」という言葉が大切です。
実際に調べてみると、台湾、特に台北市は
住宅価格が非常に高い地域として知られています。
そのため、日本人が想像している以上に
住宅取得の負担が大きいと言われています。
つまり今回のお客様のお話は、決して
大げさな冗談ではなく、「台北で家を探している人の実感」
として十分理解できる内容でした。
東京より大阪を選んだ理由
「どうして東京ではなく大阪なんですか?」
私がそう尋ねると、
「大阪の方が安いです。」と即答されました。
その後に、
「野球が好きなので甲子園にも行きたいです。」
と笑顔で続けられました。
本音が価格なのか。
甲子園なのか。
それは今でも分かりません(笑)。
でも不動産屋として考えると、
大阪には東京にはない魅力があります。
同じ予算でも広い家を探しやすい。
中古住宅の選択肢も多い。
京都、奈良、神戸にも行きやすい。
旅行の拠点として考えても魅力があります。
海外の方から見る大阪は、日本人が思っている以上に
「コストパフォーマンスの良い街」なのかもしれません。
日本と台湾。実は制度も違います
今回のお取引では、不動産価格だけではなく、
手続きの違いも勉強になりました。
弊社では以前、中国のお客様へ不動産を
ご購入いただいた経験があります。
その頃と比べると、「あれ?」
と思う場面がいくつもありました。
特に感じたのが、登記に必要となる書類です。
同じ中国語圏でも、
中国と台湾では制度が違います。
今回の台湾のお客様では、以前中国のお客様との取引で
経験した書類の組み合わせとは異なる形で手続きが進みました。
「外国人が買う」
という点は同じでも、国や地域によって
制度は決して同じではありません。
だからこそ、その都度、司法書士の先生とも
確認しながら慎重に進めることが大切なのです。
2024年から変わったこと
もう一つ、「時代が変わったな。」
と感じたことがあります。
2024年から、日本に住んでいない方が
日本の不動産を取得する際には、
国内連絡先に関する新しい取扱いが始まりました。
昔、中国のお客様へ販売していた頃には、
この制度はありませんでした。
制度は少しずつ変わります。
だから昔の経験だけでは対応できないこともあります。
不動産売買は、家を売るだけではありません。
法律や制度も常に勉強し続けなければならない
仕事なのだと改めて感じました。
「日本の家は安い」は価格だけではない
今回のお客様が選ばれた理由は、
「日本だから。」だけではないと思います。
改めて考えると、
今回の住宅は、
- リフォーム済み
- 2,000万円以下
- 築30年以内
- 4LDK
- 駅まで徒歩約10分
という非常にバランスの良い物件でした。
さらに弊社売主のため、仲介手数料は不要。
神戸在住の台湾人通訳の方が、「諸費用!安!」
と驚かれたのも印象的でした。
日本人のお客様の中には、
「聞いたことのない会社やけど大丈夫かな?」
と慎重になる方もいらっしゃいます。
一方で今回のお客様は、
会社の規模より、家そのもの。
写真。間取り。価格。
そして最終的にいくら必要なのかを
見て判断されていました。
この合理的な考え方は、とても印象に残りました。
不動産に国境はあっても、「いい家」に国境はない
今回のお取引を通じて感じたことがあります。
日本人から見れば、「築30年。」「中古住宅。」
そんな見方をする家でも、海外の方から見ると、
「きれい。」「広い。」
「この価格で買えるの?」
という評価になることがあります。
視点が変わるだけで、不動産の価値も変わる。
これは今回、一番勉強になったことでした。
そして、台湾から何百件もの物件を比較し、
その中から弊社の売主物件を選んでいただけたことは、
売主として本当にうれしく思います。
Q&A
Q. 台湾の方でも日本の不動産は購入できますか?
A. はい。一定の手続きを経て購入できます。
ただし、日本人同士の売買とは異なる確認事項や
必要書類がありますので、司法書士などの専門家と
連携して進めることが大切です。
Q. 台湾と中国では不動産制度は同じですか?
A. いいえ。同じ中国語圏でも制度は異なります。
土地制度や登記に関する実務も違いがあるため、
「外国人だから同じ」と考えず、
それぞれの制度に合わせた対応が必要です。
Q. なぜ台湾の方は大阪を選ばれたのでしょうか?
A. 今回のお客様は、「大阪の方が東京より価格面で魅力的
だったこと」に加え、「甲子園にも行きたい」と話されていました。
また、関西観光の拠点としても魅力を感じられていたようです。
Q. 海外のお客様は何を重視して家を選ぶのでしょうか?
A. 今回のお取引では、写真の印象、リフォーム状況、価格、
駅までの距離、間取り、そして購入総額を非常に細かく
確認されていました。
ポータルサイトに掲載する
写真や情報の大切さを改めて実感しました。
まとめ
今回のご縁を通じて、私は改めて感じました。
日本では「家が高い」と感じていても、
海外から見ると「魅力的な価格」と映ることがあります。
そして、売主として大切なのは、
単に価格を下げることではありません。
物件の魅力をきちんと伝えること。
リフォームの良さを写真で伝えること。
購入後に必要な費用まで分かりやすく説明すること。
そうした一つひとつの積み重ねが、日本のお客様だけでなく、
海外のお客様とのご縁にもつながる時代になりました。
今回、台北から何百件もの物件を比較された末に、
弊社の売主物件を選んでいただけたことは、
私たちにとって大きな喜びであり、自信にもなりました。
これからも弊社は、大阪の不動産を知り尽くした
地域密着の会社として、日本のお客様はもちろん、
海外のお客様にも安心してお取引いただけるよう、
一件一件誠実に取り組んでまいります。
- 不動産キャリア29年
- 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
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