大阪市の区別不動産売買で気をつける事 Part2|生野区・東成区・天王寺区・阿倍野区 ― 相続空き家と実際の売却・購入経験から見えた判断の分かれ道 ―
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はじめに|「条件が似ていても結果が違う」4つの区
生野区・東成区・天王寺区・阿倍野区は、
地理的には近く、生活圏が重なる部分も多いエリアです。
しかし実際の不動産売買では、同じような築年数・広さ・駅距離でも、結果が大きく分かれる区でもあります。
その違いを最も分かりやすく教えてくれるのが、
実際に売った人・買った人の判断と後悔です。
ここでは、相続空き家を中心に、実務・
相談現場でよくある「生の判断」をもとに解説します。
対象エリア生野区・東成区・天王寺区・阿倍野区
生野区|「安い=売れる」ではなかった事例
売却経験者の声(相続・築古戸建)
「生野区やし、安く出せばすぐ売れると思っていました。
実際は半年以上、問い合わせも少なかったです。」
この方は、親から相続した築50年超の戸建を所有。
雨漏りもなく、最低限住める状態でした。
つまずいたポイント
- 再建築不可であることを深く理解していなかった
- 「安さ」を前面に出せば売れると思っていた
- 買主が住宅ローンを使えない点を考慮していなかった
最終的な気づき
生野区では、**「安い物件」より
「出口が見える物件」**が選ばれます。
再建築不可の場合、
- 現金購入
- 投資・賃貸前提
と買主が大きく限定されるため、価格設定と
売り方を誤ると一気に動かなくなります。

購入経験者の声(生野区・建て替え前提)
「建て替えられないと分かった瞬間、
どれだけ安くても候補から外しました。」
購入者は30代後半の共働き世帯。
生野区で土地を探していましたが、
再建築不可と分かった時点で即見送り。
購入側の判断軸
- 将来売れるか
- 子どもが独立した後の出口
- 金融機関評価
価格より“次”が見えるかが最優先でした。
生野区の結論
建物の状態より法的・物理的に「どう使えるか」がすべて

東成区|「建物評価が出るかどうか」で明暗が分かれる
売却経験者の声(相続・築古戸建)
「生野区より条件がいいと聞いて、そのまま
住める家として売れると思っていました。」
実際には、
- 間取りが古い
- 日当たりが弱い
- 駐車場がない
という点がネックになり、最終的には
土地評価寄りでの成約となりました。
判断ミスだった点
- 「区が違う=評価も高い」という思い込み
- 建物評価が出る条件を整理していなかった
購入経験者の声(東成区・実需)
「駅は近かったけど、毎日の生活を
想像すると少し無理がありました。」
購入者は職住近接を重視する40代。
東成区は候補でしたが、
- 採光
- 生活動線
- 周辺環境
を総合的に見て見送り。
東成区の購入者が見る点
- 駅距離+生活のしやすさ
- 中古でも「住めるイメージ」が湧くか
東成区の結論
建物が評価される条件を満たすかどうか
それが売却スピードを左右する
天王寺区|「ブランドがあるから安心」が落とし穴
売却経験者の声(相続・築古戸建)

「天王寺区なので、正直そこまで
心配していませんでした。」
ところが、
- 変形地
- 接道が弱い
- 想定より建築制限が厳しい
といった条件から、価格調整に時間がかかりました。
天王寺区で起きやすい誤解
- 区の名前だけで高値を期待
- 立地条件の細かい違いを軽視
購入経験者の声(天王寺区・資産性重視)
「天王寺区は好きですが、条件が悪い物件を
無理に選ぶ気はありませんでした。」
購入者は将来の売却も見据えて判断。
区のブランドより、
- 整形地
- 建て替えやすさ
- 再販性
を重視していました。
天王寺区の結論
ブランドがあるからこそ、条件に妥協しない買主が多い
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阿倍野区|「住めるかどうか」が価格を左右する
売却経験者の声(相続・築古戸建)
「古いけど、まだ住める。それなら
評価されると思っていました。」
結果的には、
- 坂道立地
- 駅距離
- 学区
の影響で、想定より価格調整が必要でした。
購入経験者の声(阿倍野区・実需)
「中古でもいいから、実際に住む
イメージが湧くかを重視しました。」
阿倍野区では、**「住める現実感」
**が強く評価されます。
- 動線
- 採光
- 周辺環境
が価格に直結します。
阿倍野区の結論
実需が強い分、生活イメージが湧かない物件は選ばれにくい

物件種別×区別の最終整理(Part2)
築古戸建
- 生野区:土地評価が基本
- 東成区:条件次第
- 天王寺区:土地価値が中心
- 阿倍野区:中古住宅として成立する場合あり
長屋・連棟
- 生野区・東成区に多い
- 再建築不可の影響が大きい
- 売り方次第で結果が大きく変わる
マンション
- 天王寺区・阿倍野区は安定
- 東成区は駅距離重視
- 生野区は築年数影響大

Part2まとめ|経験者が共通して語ること
売却経験者・購入経験者の声を整理すると、
共通して出てくるのは次の点です。
「区名より、使い道と出口を先に考えるべきだった」
相続空き家の売却では、感情的な期待値よりも、
- 誰が買うのか
- 何に使われるのか
- 将来どうなるのか
を先に整理することで、無駄な
遠回りを避けることができます。

不動産売買でのよくある質問(Part2)
生野区の再建築不可物件は売却できますか?
可能ですが、買主は限定されます。
価格と売り方が重要です。
天王寺区なら必ず高く売れますか?
いいえ。
立地条件次第で価格調整が必要になります。
阿倍野区はリフォームした方が良いですか?
必須ではありません。
費用回収できない場合も多いです。
区が近くても結果が違うのはなぜですか?
需要層と出口戦略が異なるためです。

