大阪市内に平家が少ないのはなぜ?人口減少時代の不動産市場を考えてみた!

 

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はじめに

 

大阪市内で不動産の査定や買取をしていると、

時々こんな話になります。

 

「老後は平家がええなあ」

確かに気持ちはよく分かります。

 

階段がない。

掃除がしやすい。

将来的にも住みやすい。

 

最近はテレビや住宅雑誌でも

平家特集をよく見かけます。

 

ところが大阪市内を見渡すと、

平家建てはほとんど見かけません。

 

それを聞くと、

「そら土地が高いからやろ」

と思われる方も多いでしょう。

 

確かにそれも理由の一つです。

 

しかし本当にそれだけでしょうか。

 

実は不動産会社として長年現場を見ていると、

平家が少ない理由は土地価格だけではないように感じます。

 

今回は人口減少が進むこれからの大阪市内で、

平家建てが増える可能性について考えてみたいと思います。

 

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大阪市内に平家が少ないのは当たり前?

 

まずは単純な話からです。

 

例えば土地40㎡。

大阪市内では珍しくない広さです。

 

建ぺい率80%であれば建築面積は約32㎡。

 

数字だけ見ると平家も建てられそうです。

しかし実際に間取りを考えてみるとどうでしょう。

 

玄関。

トイレ。

洗面所。

浴室。

キッチン。

 

これだけでかなりの面積を使います。

 

そして残るのは居室部分です。

「これ、部屋あるんか?」

というレベルになることもあります。

 

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もちろん工夫次第で建築は可能です。

しかし快適に暮らせるかというと話は別です。


実は平家の方が割高になることも

 

平家は安いと思われがちです。

 

確かに2階へ上がる階段は不要です。

しかし実務的には必ずしも安くなりません。

 

なぜなら、

 

基礎が広くなる。

屋根が広くなる。

外壁面積も増える。

 

からです。

 

同じ延床面積なら2階建ての方が

効率良く建てられるケースもあります。

 

特に大阪市内の狭小地ではその傾向が強くなります。

 

不動産会社として見ても、

「土地は高いのに建物コストも意外と安くない」

というのが平家の難しいところです。

 

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周囲は3階建てだらけ

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大阪市内の住宅地を歩いているとよく分かります。

 

特に東住吉区。

 

平野区。生野区。東成区。

城東区。

 

あたりでは3階建て住宅が本当に多い。

限られた土地を有効活用するためです。

 

そんな中で平家を建てるとどうなるでしょう。

 

周囲は3階建て。

自分だけ平家。

 

日当たり。

風通し。

プライバシー。

 

さまざまな問題が出てくる可能性があります。

 

実際に窮屈な印象になることも少なくありません。

 

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私の近所にも平家があります

 

実は私の家は3階建(土地は狭いですが)です。

 

そして隣には平家建てがあります。

 

土地は30坪(うちの倍ほど)ありますので、

昔ながらのゆったりした敷地です。

 

普段は特に問題ありません。

 

しかし数年前の大型台風の時に

事件が起きました。

 

近隣住宅の屋上やベランダから

様々な物が飛ばされたのです。

 

そして最も被害を受けたのが隣の平家でした。

 

飛来物が屋根を直撃。

結果として屋根を貫通してしまいました。

 

見ていて本当に気の毒でした。

 

もちろん平家だから悪いという話ではありません。

 

しかし周囲より建物が低いと、

思わぬ影響を受けることもあります。

 

都市部特有のリスクと言えるかもしれません。

 


それでも平家人気は高まっている

 

一方で平家を希望する方は確実に増えています。

 

理由は明確です。

高齢化です。

 

階段は年齢を重ねると負担になります。

 

実際に査定や売却相談でも、

「将来的に階段が不安」

という話を聞くことがあります。

 

特に子育てを終えた世代では、

広い家より暮らしやすい家を求める傾向があります。

 

その結果として平家人気が高まっているのです。

 


人口減少で平家は増えるのか?

 

ここからが本題です。

 

今後、日本は人口減少が進みます。

大阪市も例外ではありません。

 

相続空き家も増えるでしょう。

単身高齢者も増えるでしょう。

 

では平家は増えるのでしょうか?

 

私は急激には増えないと思っています。

理由は土地です。

 

人口が減っても大阪市内の利便性が

高いエリアの土地需要は残るからです。

 

特に駅近。

商業施設近く。

病院近く。

 

こうした場所では土地を

有効活用する考え方が強くなります。

 

そのため、平家より2階建て。

2階建てより3階建て。

 

という流れはしばらく続くと考えています。

 


むしろ増えるのはコンパクト住宅かもしれない

 

不動産会社として最近感じるのは、

平家ではなくコンパクト住宅への需要です。

 

子どもが少ない。

夫婦だけ。

単身世帯。

 

こうした世帯が増えています。

 

すると大きな家は不要になります。

 

コンパクトで利便性が高い家。

管理しやすい家。

 

そうした住宅の需要は今後も増えるかもしれません。

 


マンションと平家、どちらが選ばれる?

 

高齢化社会になると、

平家とマンションが比較される場面も増えそうです。

 

平家は階段がありません。

しかし管理は自分で行います。

 

マンションは管理の負担が少ない。

しかし管理費や修繕積立金があります。

 

どちらが正解という話ではありません。

 

ライフスタイルによって選択肢は変わります。

 


まとめ

 

大阪市内に平家建てが少ない理由は、

単純に土地が高いからだけではありません。

 

狭小地が多い。

周囲に高い建物が多い。

 

建築効率の問題がある。

 

こうした様々な要素が重なっています。

 

一方で高齢化に伴い

平家への関心は確実に高まっています。

 

しかし人口減少が進んだからといって、

大阪市内に平家が急増するとは考えにくいのが現実です。

 

むしろ今後は、

「いかにコンパクトで住みやすい住宅を作るか」

がテーマになるかもしれません。

 

それでも平家には独特の魅力があります。

階段のない暮らし。

 

ワンフロアの生活動線。

将来への安心感。

 

大阪市内で平家を見かけると、

つい目が行ってしまうのは私だけではないと思います。

 

不動産売買等でのよくある質問

 

大阪市内でも平家は建てられますか?

 

土地条件によりますが建築可能なケースはあります。

 

平家は2階建てより安いですか?

 

必ずしも安いとは限りません。

建築条件によっては割高になることもあります。

 

平家は高齢者向けですか?

 

階段がないため将来的な

住みやすさというメリットがあります。

 

人口減少で平家は増えますか?

 

需要は増える可能性がありますが、

土地利用の観点から急増するとは考えにくいでしょう。

 

大阪市内で平家が少ない理由は何ですか?

 

土地利用効率や周辺環境など

複数の要因が関係しています。

 

筆者松本 親幸
  • 不動産キャリア29年
  • 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
個人的には今までの不動産業経歴において1,500件超のお取引に関わっております。
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