大阪市生野区の長屋の真ん中は強敵!? 売りにくいと言われる理由と“売却できた現実”
大阪市生野区にある長屋の、しかも真ん中部分。
間口はたったの1.5間(約2.7m)。
築年数は古く、家の中には長年手つかずの
家財が大量に残ったまま。
さらに、隣家は生活音が大きく、
日中でも騒がしさを感じる──。

この条件で不動産会社に相談すれば、
「正直、かなり厳しいですね」「うちは難しいです」
そう言われてしまうのは、
決して珍しいことではありません。
実際、生野区に多い**長屋の真ん中(中家)**は、不動産業界の中でも「扱いづらい」「売りにくい」「強敵」と言われがちな物件です。
しかし一方で、条件が悪いとされる物件でも、
現実として売却に至ったケースが多いのも事実です。
本記事では、
- なぜ生野区の長屋の真ん中が「強敵」と言われるのか
- 間口1.5間・大量家財・隣家トラブルが与える影響
- それでも売却できた現実は、どんな判断の積み重ねだったのか
を、感情論ではなく実務目線
・判断軸ベースで解説していきます。
「もう無理かもしれない」と感じている方こそ、
一度冷静に読んでいただきたい内容です。

大阪市生野区に多い「長屋の真ん中」とはどんな物件か
そもそも長屋とは?端家と真ん中の違い
長屋とは、複数の住宅が壁を共有して
連なって建てられている住宅形式です。
生野区では、戦前〜昭和期に
建てられた長屋が今も多く残っています。
長屋には大きく分けて
- 端家(はしや):一番端の家
- 中家(なかや):左右を挟まれた真ん中の家
があります。
このうち「真ん中(中家)」は、
- 左右ともに隣家と壁を共有
- 単独での解体ができない
- 増改築の自由度が低い
といった特徴があり、端家に比べて
条件が厳しくなりがちです。

生野区に長屋が多く残っている背景
生野区は、工場や商店と住宅が
混在するエリアとして発展してきました。
当時は「職住近接」が重視され、敷地を
有効活用できる長屋が多く建てられたのです。
しかし現在は、
- 高齢化
- 相続による取得
- 子世代が住まない
といった理由から、使われないまま
空き家になった長屋が増えています。
特に真ん中の区画は、活用の難しさから
放置されやすい傾向にあります。

なぜ「長屋の真ん中は強敵」と言われるのか
間口1.5間という数字以上に厳しい現実
間口1.5間(約2.7m)という数字は、
図面で見るとそこまで狭く感じないかもしれません。
しかし、実際に現地に立つと印象は大きく変わります。
- 玄関を入った瞬間に圧迫感がある
- 家具の搬入・搬出が大変
- 採光が取りにくく室内が暗い
内覧に来た人が最初に感じる「第一印象」で、「これはちょっと厳しいな…」と思われてしまうケースは非常に多いです。
不動産売却では、この第一印象のハードルが
想像以上に大きな影響を与えます。

大量の家財は「価値以前の問題」と見られやすい
室内に家財が大量に残っていると、
不動産会社はこう考えます。
- 片付けは誰がするのか
- 費用負担で揉めないか
- 売主が途中で動けなくならないか
つまり、物件そのものよりも「取引が
スムーズに進むかどうか」が先に問題になるのです。
この段階で「話が長くなりそう」「トラブルになりそう」
と判断され、相談自体を断られるケースも少なくありません。

隣家がうるさい問題は仲介では最大の地雷
隣家の生活音が大きい、過去にトラブルがある、
といった情報は、仲介では非常に扱いづらい要素です。
- どこまで説明義務があるのか
- 後からクレームにならないか
- 契約不適合責任(※売主の責任)に発展しないか
不動産会社にとってはリスクが高く、
「最初から避けたい案件」と判断されやすくなります。

不動産会社に断られる理由は「価値がないから」ではない
ここまで条件が揃うと、「やっぱり価値がないんだ」
「もう売れないんだ」と思ってしまいがちです。
しかし、実際に断られる理由の多くは、
- 仲介向きではない
- 手間と時間が読めない
- クレームリスクが高い
といった会社側の都合です。
つまり、物件を正しく評価した結果ではなく、
扱えないという判断であるケースがほとんどです。

仲介は「万人向け」が前提
仲介で売却する場合、
- 住宅ローンが使える
- 内覧で好印象を持たれやすい
- 誰にでも分かりやすい
こうした条件が前提になります。
生野区の長屋の真ん中、間口1.5間、
家財山積み、隣がうるさい。
これは、仲介にとって最も相性が悪い条件が
揃っている状態と言えます。

それでも「売却できた現実」はどういう判断だったのか
ポイントは「最初から売る相手を変えた」こと
売却に至ったケースで共通しているのは、一般の
マイホーム購入層を最初から想定していなかった点です。
- 近隣で物件を探している人
- 用途を限定して使う人
- 長屋の特性を理解している人
このような層に向けて話を進めることで、
「デメリット=致命的」ではなくなりました。

大量の家財は“条件”として整理する
家財についても、「売主が片付ける」前提をやめ、
現状のまま引き取る条件で整理しました。
確かに価格は下がります。
しかし、
- 途中で話が止まらない
- 売主の精神的・金銭的負担が減る
という大きなメリットがあります。
隣家の問題は隠さず、最初から説明
隣家がうるさい点についても、後出しにせず、
最初から伝えたうえで判断してもらいました。
結果的に、「それでも問題ない」という相手とだけ
話が進み、トラブルのない売却につながっています。

生野区の長屋の真ん中で考えられる現実的な売却方法
仲介で売る場合のメリットと限界
仲介で売れれば、価格面では有利になる可能性があります。
ただし、
- 売れるまでに時間がかかる
- 内覧対応の負担が大きい
- 話が途中で流れる可能性が高い
という点は理解しておく必要があります。
現状のまま買い取ってもらう選択
一方で、
- 家財そのまま
- 修繕不要
- 早期完了
という売却方法は、条件の悪い長屋では非常に現実的です。
「高く売る」よりも「確実に手放す」ことを
優先した判断と言えるでしょう。

家族・共有名義がある場合に整理しておくべき視点
「売れない理由」を感情ではなく言葉にする
家族間で話がこじれる原因は、「なんとなく無理そう」
という曖昧な説明にあります。
- 間口
- 構造
- 近隣環境
を整理して伝えることで、
無用な対立を避けやすくなります。
不動産売買等でのよくある質問
長屋の真ん中で間口1.5間でも売却できますか?
問題ありません。
ただし一般的な仲介では価格的に難しく、
条件に合った方法を選ぶ必要があります。
家財が大量に残っていても相談できますか?
可能です。
現状のまま進められるケースも多く、
最初から片付ける必要はありません。
隣がうるさい場合、必ず伝えないといけませんか?
後のトラブル防止のため、
事前に整理して説明することが望ましいです。

