実家を売ったのに手取り1500円!? 大阪市淀川区・昭和初期の長屋を350万円で売った60歳相続人のリアル
はじめに|「350万円入る」思てたんや
場所は大阪市淀川区。
十三から少し離れた住宅地。
昭和初期に建てられた長屋。
築年数?
正確には不明。
とにかく古い。
でもな、「大阪市内やし、土地もついてるし、
350万くらいにはなるやろ」
そう思てた。結果から言うわ。
手取り1,500円。
物件スペック
- 昭和初期の木造長屋
- 約9坪
- 再建築不可
- 駅徒歩12分
- 家財そのまま
- 雨漏り跡あり
正直、「リフォーム前提」。
相続人は5人
兄弟で揉めはせんかった。
でもな、
- ハンコもらう
- 書類回す
- 戸籍集める
時間も金もかかる。
司法書士費用
相続登記・遺産分割協議書など。
約45万円。「自分でやれば安い?」
無理や。60歳やで。
家財撤去費用
見積り3社。
最安でも33万円。
トータル約35万円。
固定資産税滞納
親父、3年滞納。
延滞金込みで約22万円。
払わな売れへん。
売却活動
査定は250〜400万円。
仲介で380万円スタート。
半年動かず。値下げ。
最終的に350万円で成約。

ここからが現実
売却価格:350万円
仲介手数料
約33万円。
司法書士
45万円。
家財撤去
35万円。
税金滞納
22万円。
測量・雑費
15万円。
相続人5人で按分
350万 − 経費(約150万)= 約200万残り。
5人で分ける。
一人約40万円。
でもな。
ここから
- 実家管理費立替
- 固定資産税清算
- 細かい交通費
差し引き。
最終的に、口座に残ったのが約1,500円。
ほんまに。

なんでこうなるん?
① 相続は金かかる
② 空き家は金食う
③ 放置はもっと金食う
でもな、売ってよかった?
本人はこう言うた。「気持ちは軽なった」
お金より“終わった”ことが大きい。
淀川区やから安心?
立地は悪くない。
でも
- 昭和初期
- 再建築不可
- 家財多い
- 相続人多い
これが揃うと、思ったより残らん。

教訓まとめ
✔ 相続登記は早く ✔ 税金は確認
✔ 家財は元気なうちに整理 ✔ 兄弟とは早めに話す
✔ 「売れた=儲かる」ではない
それでも放置よりマシ
空き家特定空家になったら?
固定資産税6倍リスク。
売却できただけ、まだ良かった。
最後に
350万円で売れても、手元に残らんことはある。
でもな。
それは失敗ちゃう。人生の整理や。

【追記】相続空き家を売るときにかかる経費一覧(現実はこれや)
「売却価格=手取り」ちゃいます。
相続空き家は、とにかく“出ていくお金”が多い。
■ ① 相続関連費用
| 内容 | 目安金額 |
|---|---|
| 司法書士(相続登記) | 5万〜50万円 |
| 戸籍収集・書類取得 | 数千円〜数万円 |
| 遺産分割協議書作成 | 数万円〜 |
※相続人が多いほど上がる。
■ ② 空き家整理費用
| 内容 | 目安金額 |
|---|---|
| 家財撤去 | 20万〜60万円 |
| 簡易清掃 | 数万円 |
| 解体(必要な場合) | 100万〜200万円 |
昭和初期の長屋やと、家財だけで30〜40万円は普通。
■ ③ 税金関連
| 内容 | 備考 |
|---|---|
| 固定資産税滞納 | 売却前に完納必須 |
| 都市計画税 | 同上 |
| 延滞金 | 地味に痛い |
親が払ってへんケース、意外と多い。

■ ④ 売却関連費用
| 内容 | 目安 |
|---|---|
| 空き家仲介手数料 | 30万円+税 |
| 印紙代 | 数千円〜 |
| 抵当権抹消 | 数万円 |
350万円で売ると、仲介手数料は約33万円。
(~800万円までの空き家仲介手数料)
■ ⑤ その他よくある出費
- 測量費用(必要なら)20万〜50万
- 境界確認
- 交通費
- 書類再発行
- 管理費立替分
「細かいのが積み重なる」。
譲渡所得税ってどうなるん?
ここ大事。
家売ったら税金かかるん?
ってよく聞かれる。
■ 基本の計算式
売却価格
−(取得費+譲渡費用)
= 譲渡所得
ここに税率がかかる。
■ 取得費が分からん問題
昭和初期の長屋。
「親がいくらで買ったか分からん」
この場合、概算取得費=売却価格の5%
になる可能性あり。
これ、税金高くなる原因。

■ 相続空き家の3,000万円特別控除(条件あり)
相続した空き家を売却する場合、
一定条件を満たせば
3,000万円控除
が使える可能性あり。
ただし、
- 昭和56年5月31日以前建築
- 耐震要件満たす or 解体
- 相続開始から3年以内売却
など条件あり。
※必ず税理士等に確認。
譲渡所得税で用意しておくもの
これ、後から探すと地獄。
売る前から準備。
✔ ① 売買契約書(親が買ったときの)
取得費証明。なければ税金不利。
✔ ② 建築確認関係書類
築年数証明。
✔ ③ 固定資産税納税通知書
評価額確認。
✔ ④ 相続関係書類一式
戸籍・遺産分割協議書。
✔ ⑤ 解体やリフォームの領収書
取得費に加算できる可能性。
✔ ⑥ 売却時の仲介手数料領収書
譲渡費用に算入。

まとめ
相続空き家は、
✔ 思ったよりお金が出ていく
✔ 税金の計算も複雑
✔ 書類が命
だからこそ、「売れた!」で終わらせたらあかん。
手取りを守るには、
- 早めに動く
- 書類残す
- 税制確認する
これが大事。

