家を買うのはゴールじゃない。スタートや !― 若い夫婦が最初に買うべき家と、大阪という街の現実

はじめに|「家を買う=成功」やと思っていませんか?
「そろそろ家、買おうか」
「家賃払うの、もったいないよな」
「今買わないと、もう買えへんかも」
若い夫婦が家探しを始めるとき、
だいたい同じ会話から始まります。
住宅展示場、モデルルーム、不動産ポータル。
そこには、
- きれいな新築マンション
- おしゃれな内装
- 「理想の暮らし」の写真
が並んでいます。
ですが、現場で長く不動産を見てきた立場から、
最初に一つだけはっきり言います。
家はゴールではありません。
家は、生活の“スタート地点”です。
そしてそのスタートで、
無理をした人ほど、後で苦しくなります。

私が見てきた現実|ローンが払えず、家を手放す人たち
これは脅しでも極端な話でもありません。
- 収入が下がった
- 子どもが増えた
- 病気や転職があった
- 金利が上がった
理由はさまざまですが、
ローンが払えなくなり、家を手放す人を、
私は数多く見てきました。
共通しているのは、
「買ったときは、払えると思っていた」
という言葉です。
未来は、誰にも読めません。
だからこそ、最初の一軒目は“守り”が大切なのです。

若い夫婦が最初に考えるべき3つの視点
家探しで迷ったとき、
まずはこの3つを整理してください。
① 今の年収ではなく「変動しても耐えられるか」
- 共働きが続く保証はあるか
- 片方の収入だけでも払えるか
② 10年後の自分たちを想像できるか
- 子どもは?
- 転職・転勤は?
- 親の介護は?
③ その家、売れる・貸せるか
- 住めなくなったとき
- 動かせる家か
この3つが曖昧なまま買うと、
**“身動きが取れない家”**になります。
大阪市内?郊外?まずはエリアの現実を知る
大阪市内の魅力と落とし穴

大阪市内は、確かに魅力的です。
- 交通が便利
- 職場に近い
- 資産価値が下がりにくい
ただし、問題は価格です。
新築マンションを見ると、
「え、これが普通なん?」
と思うような価格帯が並びます。
年収に対してギリギリ、もしくは明らかに背伸びした
ローンを組もうとする夫婦も少なくありません。
郊外という選択肢の現実

吹田市、豊中市、枚方市 などの郊外エリア。
- 価格が現実的
- 戸建ても視野に入る
- 子育てしやすい
通勤時間は伸びますが、生活の安定感は高い。
マンションか?一戸建てか?最初の一軒目の考え方
新築マンションの誘惑
モデルルームは、本当によくできています。
- 収納たっぷり
- 最新設備
- セキュリティ完備
ただし、見落とされがちなのが、
- 管理費
- 修繕積立金
- 将来の値上げ
ローンとは別に、毎月確実に出ていくお金です。

中古一戸建てという堅実な選択
一方で、中古一戸建てを選ぶ若い夫婦もいます。
- 価格が抑えられる
- ローン負担が軽い
- 将来、住み替えしやすい
築年数は気になりますが、
「最初の家」と割り切るなら、非常に合理的です。

図で見る|無理な家 vs 堅実な家
【無理な選択】
高額ローン
↓
生活に余裕なし
↓
変化に耐えられない
↓
売却・手放し
【堅実な選択】
抑えた価格
↓
貯蓄が増える
↓
選択肢が広がる
↓
住み替え・資産形成
私自身の考え|「安い家から始める」という発想
私自身は、最初から完璧な家を
持つ必要はないと思っています。
- まずは安い物件
- ローン負担を抑える
- お金を貯める
そして、「今の家が合わなくなったら、住み替える」
この柔軟さが、長い人生では
一番の武器になります。
時代は変わる。働き方も、家の価値も変わる
10年前には想像できなかったことが、
今は当たり前になっています。
- リモートワーク
- 転職の一般化
- 物価上昇
- 金利の変動
「一生この家に住む」という前提自体が、
もう現実的ではありません。
だからこそ“動ける家”を選ぶという考え方が重要です。

若い夫婦に伝えたい、最後のメッセージ
家を買うこと自体は、素晴らしい選択です。
ですが、
- 無理をしない
- 背伸びしない
- 将来を縛らない
この3つを忘れないでください。
家は人生を支える道具であって、
人生を縛る鎖ではありません。
まとめ|最初の一軒目は「失敗しにくい家」を
- 大阪市内か、郊外か
- マンションか、一戸建てか
答えは一つではありません。
ただし、最初の家で無理をしない人ほど、
次の選択肢を持ち続けられる
これは、現場で見てきた事実です。
若い夫婦が、10年後・20年後に
「この選択で良かった」と言えるように。
最初の一軒目は、賢く、静かに、堅実に。

