痴呆症のおじいちゃんの家を売る方法|手間・期間・禁止行為まで徹底解説(大阪の孫・20代女子のリアルガイド)
うちのおじいちゃん、昔はめっちゃ元気で、近所のおじさんらと飲みに行ったり、散歩したり、家のことも自分で全部してはってん。
でも最近、日に日に物忘れがひどくなってきて、
- 通帳どこ置いたかわからん
- 光熱費払ってない
- 家の鍵かけてない
- ゴミ出しできてない
そんなことが増えてきて、「ああ…ほんまに認知症って
進むんやな」って実感するようになってん。

そんで問題は おじいちゃんが住んでた家。
今は施設に入ってて、家は空き家状態。
このままやと劣化も進むし、固定資産税もかかるし、
ほんまどうしたらええのって感じ。
家族会議した結果、
「おじいちゃんの介護費用のために家を売りたい」
ってなってんけどな…
調べたら出てくる出てくる。
「認知症の人の家は勝手に売ったらアカンで」
「後で裁判になって無効になることがある」
「後見人入れなあかん」
「家庭裁判所の許可が必要」
はぁ〜……正直、めっちゃややこしすぎる。
家族やのに勝手に売られへんの?お金どうするん?
手続きどれくらいかかるん?
そこで、うちと同じように悩んでる孫世代、娘さん世代の人らがちゃんと理解できるように、“法律のこと苦手な孫でもわかる!”ってレベルでまとめたのがこの記事。
大阪の家庭裁判所ベースで実務に沿ってるから、
めっちゃリアルやで。

痴呆症(認知症)のおじいちゃんの家って勝手に売れるの?【まず絶対知るべき結論】
認知症になると、契約の“意思能力”がないと判断される
これめっちゃ大事。
家を売るには、法律上「この家をこの値段で売るって
理解して、自分の意思で決める能力」が必要なんよ。
認知症でその判断が難しいと「意思能力なし」扱いになる。
家族でも“代理で勝手に売る”のは違法レベル
「おじいちゃんのためなんやからええやん」
って思うかもしれへんけど、法律はそうなってないねん。
勝手に売ると…
- 売却契約が“無効”になる
- 親族から「勝手に財産動かしたやろ」と責められる
- 買主から「契約無効や!」と損害賠償請求される
最悪ほんまにトラブルだらけになる。
だから“成年後見人”が必要になる理由
家族の代わりにおじいちゃんの財産を法律的に守って
くれる人=成年後見人を立てる必要があるんよ。
その人が「代理で売却する」って仕組み。
家族がなれることもあるし、
司法書士や弁護士が入る場合もある。

成年後見人ってなんなん?
【20代孫でもわかる説明で】
ざっくり言うと“法律上の保護者”みたいなもん
孫の立場から見ると、「後見人」ってめっちゃ難しそうに
聞こえるけど、実はイメージは簡単。
👉 判断できへんおじいちゃんの代わりに、
財産を守ってあげる人。これだけ。
後見人ができること
- 預金管理
- 施設費の支払い
- 不動産売却の手続き
- 財産が減らへんように管理
- 契約ごとを代理で行う
“家を売る”も後見人の仕事の一つやねん。

後見人ができないこと
- 家族のために金を使う(NG)
- 相続のために売る(NG)
- 子どもや孫の生活費に回す(完全アウト)
- おじいちゃん本人に不利益な売却(裁判所が許可しない)
ここめっちゃ大事なポイントやで。
後見人になれる人
- 家族
- 親族
- 司法書士
- 弁護士
- 社会福祉士
裁判所が「この人がええやろ」って決める。
家族が後見人になると思いきや、
専門家になるケースもめちゃ多い。

痴呆症のおじいちゃんの家を売る流れ(孫向けの“全体ロードマップ”)
不動産売却ってだけでも大変なのに、
後見制度が絡んだら一層複雑やねんな。
でも大丈夫。
順番さえ分かれば「なんや、こうやって
やるんか」ってなるから。
STEP1:医師に診断書を書いてもらう
裁判所に申し立てるために、
認知症の程度(判断能力)が分かる診断書が必要。
物忘れ外来でOK。
STEP2:家庭裁判所に後見の申し立てをする
大阪なら大阪家庭裁判所(難波)の手続き。
必要書類は多い:
- 申立書
- 財産目録
- 預金通帳
- 不動産登記事項
- 親族関係図
- 診断書
孫目線で言うと『とにかく面倒くさい(泣)』。

STEP3:後見人が選ばれる(1〜2か月)
ここは裁判所が判断する。
家族がなれると思いきや、
専門家が選ばれるパターンも多い。
STEP4:売却理由を整理する(めっちゃ重要)
裁判所に許可申請する時に必要。
理由はこういうのがOK:
- 施設費の支払い
- 医療費の確保
- 空き家管理が無理
- 老朽化で危険
- 固定資産税が負担
これが弱いと裁判所は許可してくれへん。

STEP5:家庭裁判所に“売却許可”を申請
ここで必要なのが、
- 不動産会社の査定書(複数)
- 売却理由書
- 価格が“適正”と分かる資料
- 買取先との条件書
裁判所は売値にめっちゃ厳しい。
「安売りしてないか?」を細かく見るからな。
STEP6:売買契約→引き渡し
許可が出たら、ようやく契約。
売却金は全部「後見人名義の口座」に入る。
STEP7:売却金はぜ〜んぶ“おじいちゃんのためだけ”に使う
施設費・医療費・介護費など。
孫のために旅行行くのはダメよ(笑)

成年後見人の“手間”、孫から見たリアルな現実
孫目線でリアルに言うと、マジで手間や。
書類多いし、期間長いし、裁判所めっちゃ厳しい。
でも“法律で決まってるから避けられへん”って感じ。
書類の量えぐい(ほんまに)
- 財産目録なんて細かいし
- 通帳のコピー全部やし
- 不動産の資料数枚要るし
- 親族関係図めんどいし
20代の私でも途中で泣きそうになる量やった(笑)

裁判所とのやりとりが細かい
「通帳のこの数字は何?」
「売却理由をもっと詳しく書いて」
みたいな追加要求が普通に来る。
でも後見人がつくと安心感はヤバい
誤解のない売却ができるし、後でトラブルになりにくい。
家族の負担も減る。

後見申立て→売却完了まで、どれくらいかかる?
● 後見開始:1〜2か月
● 売却許可:1〜2か月
● 売却実務:1〜3か月
👉 合計 3〜6か月がリアルなライン。
「急いでます!」って言っても、
法律があるので即売却は無理。
孫として絶対知るべき“禁止行為”
(これ知らんとマジで危険)
❌ 勝手に家を売る → 無効になる
❌ おじいちゃんに無理やりサインさせる → ダメ
❌ 売却金を家族で使う → 法律違反
❌ おじいちゃんの財布から勝手にお金を使う → 後見開始後アウト
❌ 兄弟同士で勝手に分配 → 裁判所にバレる
孫の立場からしたら、
「全部家族のためやのに…」って思うけど。
法律は“おじいちゃん本人を守ること”が最優先やねん。

まとめ|孫として一番大事なのは“正しい順番を知ること”やった
認知症の家族の家を売るって、
思ってる以上にめっちゃ大変。
でも、
- 正しい順番
- 必要な書類
- 裁判所の考え方
- やったらアカンこと
これさえ知っとけば、何も怖いことない。
むしろ、「おじいちゃんのために一番安全で確実な方法」
が分かるようになる。
孫として、「間違って家族が困るような売り方したくない」って気持ちがある人は、この記事の流れに沿って動いたら大丈夫やで。

不動産売買でのよくある質問(Q&A)
・おじいちゃんが認知症と診断されたら即後見人が必要なん?
必要な場合が多いけど“売却目的”ならほぼ必要やで。
・家族でも後見人になれるん?
なれるけど、裁判所が判断するから
“家族=自動的に後見人”ではない。
・後見人が選ばれる基準は?
利益相反がないか・誰が一番適任か・争いがないか。
・売却許可は必ずいる?
不動産は絶対必要。これはルール。
・売却金は誰が管理する?
後見人。名義は全部“おじいちゃん本人”やで。

