相続できなくなる代表的なケース5選|知らないと取り分ゼロになる大阪の実例と事前対策
相続は「自分は相続人だから当然もらえるもの」と思われがちですが、実際の現場では相続人であっても相続できなくなるケースが少なくありません。
特に大阪では、長屋や再建築不可物件、名義が何代も前のままの不動産など、相続トラブルの火種になりやすい事情が多く存在します。
本記事では、大阪で実際に起きた相談・体験談をもとに、相続できなくなる代表的な5つのケースと、そうなる前にどう手を打つべきだったのかを、専門用語には注釈を添えながら分かりやすく解説します。
「もっと早く知っていれば…」と後悔しないために、
ぜひ最後までご覧ください。

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【相続できなくなるとはどういう状態か?】
■ 「相続権がある=相続できる」ではない理由
法律上、配偶者や子どもなどには相続権があります。
しかし相続権があることと、
実際に相続できることは別です。
相続には、期限のある手続き、相続人全員の合意、正しい書類作成などが必要で、これらを一つでも欠くと、不動産や財産を引き継げない状態に陥ります。
■ 大阪で相続トラブルが多い理由
長屋・連棟住宅が多い 再建築不可(※今の法律では建て替えできない土地)が多い 名義変更が何十年もされていない
これらはすべて、相続を一気に難しくする要因です。

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【ケース① 相続放棄・期限切れで相続できなくなる】
■ 相続放棄は「借金回避」だけではない
相続放棄とは、相続開始を知ってから3か月以内(熟慮期間)に家庭裁判所へ申し立てを行い、すべての相続財産を放棄することです。
注意すべき点は、借金だけ放棄して、
不動産だけ相続することはできないという点です。
■ 【大阪の実体験談】
大阪市内にお住まいの50代男性。
父親が亡くなった際、「借金があるかもしれない」という
理由だけで、内容をよく調べずに相続放棄をしました。
その後、父名義の土地が市内にあることが判明。
場所も悪くなく、売却すれば数百万円になった可能性が
ありましたが、一度相続放棄をすると撤回はできません。
結果、その土地は次順位の親族へ移り、
男性は一切関与できなくなりました。
■ 事前にできた対策
放棄前に不動産・預貯金・負債を調査する
判断が難しければ専門家に相談する

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【ケース② 遺言書が原因で相続できない】
■ 自筆遺言の落とし穴
自筆証書遺言は、形式不備や内容不明確により
無効になるケースが少なくありません。
■ 【大阪の実体験談】
東大阪市で実際にあったケースです。
父親が残した遺言書には「全財産を長男に相続させる」
とだけ書かれていました。
その家に同居していた次男は、相続できないどころか退去を求められ、兄弟関係は悪化。家庭裁判所で遺留分(※最低限保証される取り分)を巡る争いに発展しました。
■ 事前にできた対策
内容が偏りすぎていないかチェック
遺留分を考慮した設計

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【ケース③ 名義変更を放置して相続できなくなる】
■ 名義が古いほど相続は難しくなる
名義が祖父母や曽祖父のままになっている
不動産は要注意です。
■ 【大阪の実体験談】
守口市の長屋を売却しようとしたケース。
登記を調べると、名義は曾祖父。相続人は15名に増え、
そのうち数名とは連絡が取れませんでした。
結果、売却も相続も進まず、空き家のまま
固定資産税だけがかかり続けました。
■ 事前にできた対策
早めの相続登記 空き家になる前の整理

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【ケース④ 認知症で相続できなくなる】
■ 判断能力が低下するとできないこと
認知症になると、不動産の売却や
贈与、遺言作成ができなくなります。
■ 【大阪の実体験談】
大阪市旭区の事例。
母親が認知症を発症後に空き家売却を検討しましたが、
成年後見制度の申立てに1年以上かかりました。
その間、家は傷み、固定資産税と
管理費だけが発生し続けました。
■ 事前にできた対策
元気なうちに方針を決める 任意後見や家族信託の検討

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【ケース⑤ 不動産が売れず相続できなくなる】
■ 相続できても「処分できない」不動産
再建築不可、長屋、事故・瑕疵物件(※不具合物件)は
相続できても売れずに負担になることがあります。
■ 【大阪の実体験談】
大阪市内で過去にボヤがあった空き家。
相続人が判明したのは数年後で、
複数の不動産会社から0円提示を受けました。
相続登記を済ませたうえで現状のまま売却でき、
最終的に手取りを残すことができました。
■ 事前にできた対策
物件の状態を早期に把握 選択肢を知るための相談

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【相続できなくなる前に必ずやるべき3つのこと】
■ ① 財産の見える化
不動産・預貯金・負債を一覧にするだけで、
判断の精度は大きく上がります。
■ ② 家族で共有する
話しづらいことほど、早めの共有がトラブルを防ぎます。
■ ③ 不動産の選択肢を知る
売る・持つ・整理する。
選択肢を知るだけでも、相続は大きく変わります。

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【不動産売買等でのよくある質問】
■ 相続の相談はいつから始めるべきですか?
「気になった今」が一番早いタイミングです。
■ 相続登記をしていなくても売却できますか?
原則できません。先に相続登記が必要です。
■ 長屋や再建築不可でも売却できますか?
可能ですが、対応できる業者は限られます。
■ 相続放棄をすると不動産はどうなりますか?
次順位の相続人へ移ります。
■ 認知症後でも売却は可能ですか?
成年後見制度の利用が必要になります。

