長屋売却依頼者のある声 「大手不動産会社の“長屋など低価格物件の担当者”って新人ばかり?正直、頼りなくて…」
はじめに|長屋の売却相談で、こんな違和感はありませんでしたか?
このタイトルにたどり着いたあなたは、こんな経験
もしくは不安をお持ちではないでしょうか。
- 相続した大阪の長屋を売ろうとしている
- まずは安心感がありそうな「大手不動産会社」に相談した
- でも出てきた担当者が、やけに若い
- 質問しても返答が曖昧で、「本当に分かってるのかな…?」と不安になった
実際、長屋の売却相談を受けていると、
こんな声をよく耳にします。
「大手に頼んだのに、長屋の話になると
急に歯切れが悪くて…」
「担当者さん、悪い人じゃないんですけど、
なんだか頼りない感じがして」
この記事では、なぜ“大手不動産会社なのに、
長屋の担当者が新人に見えるのか”
その背景を、業界の内側から整理していきます。
※ここではまだ、「良い・悪い」の結論は出しません。
まずは、起きている構造を一つずつ見ていきましょう。

そもそも長屋とは|大手不動産会社にとっての位置づけ
話を分かりやすくするために、まず「長屋」という
不動産の立ち位置を整理します。
長屋(連棟住宅)の特徴
- 建物が隣家とつながっている
- 単独での建て替えが難しい
- 再建築不可・制限ありのケースも多い
- 購入検討者が限られる
大阪では特に、
- 戦前・戦後に建てられた長屋
- 路地奥
- 幅員が足りない道路
といった条件の物件が多く、一般的な戸建てや
マンションとは、売り方がまったく違います。

違和感の正体①|「低価格物件」は大手の主戦場ではない
まず知っておいてほしいのが、
大手不動産会社のビジネスモデルです。
大手が本当に力を入れているのは?
- 新築分譲マンション
- 高価格帯の戸建て
- 取引額が大きい案件
理由はシンプルです。
👉 仲介手数料は「価格×3%」が基本
つまり、
- 5,000万円の物件 → 手数料約150万円
- 800万円の長屋 → 手数料約24万円
同じ労力をかけるなら、
会社としてはどちらを優先したいか。
答えは、言わなくても分かりますよね。

長屋は「数をこなしても売上が伸びにくい」
長屋の売却は、
- 調査が多い
- 役所確認が必要
- 隣地関係の確認
- 買主への説明が難しい
つまり、手間はかかるのに、会社の売上には
なりにくいという物件です。
この時点で、大手不動産会社の中では「長屋=
優先度が低い案件」になりやすい土壌があります。

違和感の正体②|長屋は“教育用物件”に回されやすい
ここから、少し踏み込んだ話をします。
新人営業の“最初の担当案件”になりやすい理由
大手不動産会社では、
営業担当者が毎年大量に入社します。
新人にいきなり、
- 数千万円のマンション
- 重要顧客
を任せるのは、会社としてリスクが高い。
そこでどうなるか。
👉 比較的クレームになりにくい
👉 価格帯の低い
👉 「練習用」になりやすい案件
として、長屋・築古戸建て・空き家が
割り当てられることがあるのです。

新人本人は悪くない。でも…
ここで誤解してほしくないのは、新人担当者が
悪いわけではないということです。
- 指示された案件を一生懸命やっている
- でも長屋の経験がほぼない
- 上司も深く関わらない
結果として、
- 回答が曖昧
- 判断が遅い
- 「持ち帰ります」が多い
という印象になりやすいのです。

違和感の正体③|長屋は「マニュアル対応」が通じない
大手の強み=マニュアル化
大手不動産会社の強みは、
- 業務の標準化
- マニュアル化
- 誰がやっても一定品質
です。
しかし、長屋はこの真逆。
長屋売却で必要な判断例
- 再建築可か不可か
- セットバックの有無
- 隣地との境界問題
- 将来の利用制限
- 買取向きか仲介向きか
これらは、
👉 現場経験がないと判断できない
👉 マニュアルに答えが載っていない
新人担当者が戸惑うのは、ある意味当然です。

違和感の正体④|大手ほど「買取」を積極的に使いにくい
長屋売却では、買取という選択肢が
重要になるケースが多いです。
- 仲介では売れにくい
- 買主が限られる
- 時間がかかる
でも大手不動産会社は、
- 自社買取に消極的
- 提携買取先が限定的
- 柔軟な判断がしにくい
という事情を抱えています。
そのため、「とりあえず仲介で出しましょう」
「様子を見ましょう」という提案になりがち・・。
売主側からすると不安が解消されない
という状況が生まれます。

ここまで読んで、どう感じましたか?
- 大手なのに頼りなく感じた
- 話が噛み合わなかった
- 長屋の説明が浅かった
もしそう感じていたなら、それはあなたの
気のせいではありません。
でも――ここでまだ、「大手はダメ」
という結論ではありません。
もう少しだけ、整理を続けます。

では、誰が長屋売却に向いているのか?
長屋の売却で本当に重要なのは、**会社の規模より
「扱い慣れているかどうか」**です。
長屋に慣れている会社の特徴
- 再建築不可・連棟を日常的に扱っている
- 買取と仲介を使い分けている
- 相続・空き家の相談が多い
- 価格より「出口」を説明できる
こうした会社では、
- 担当者が若くても
- 説明が具体的
- 判断が早い
というケースが多いです。

【結論】大手の長屋担当が新人に見える理由は「構造」にある
ここで、ようやく結論です。
大手不動産会社で長屋など低価格物件の担当者が
新人に見えやすいのは、個人の問題ではなく
“会社の構造”によるものです。
- 長屋は収益性が低い
- 教育用案件に回されやすい
- マニュアルが通じない
- 経験者が関わりにくい
この条件が重なり、売主側から見ると「頼りない」
「分かっていない」と感じやすくなります。

売主であるあなたが、後悔しないために大切な視点
① 会社名より「長屋の経験値」を見る
- 長屋の売却実績はあるか
- 再建築不可の説明ができるか
② 仲介と買取、両方の話が出るか
- 仲介一択ではないか
- 買取のメリット・デメリットを説明してくれるか
③ 担当者が「判断」できているか
- 上司確認ばかりではないか
- その場で方向性を示せるか

最後に|「大手かどうか」より、「誰に任せるか」
長屋の売却は、一般的な不動産売却よりも
判断力と経験が問われます。
- 大手だから安心
- 知名度があるから大丈夫
とは限りません。
逆に、
- 規模は小さくても
- 長屋を日常的に扱っていて
- 事情を理解してくれる
そんな会社・担当者の方が、結果的に
早く・納得感のある売却につながることも多いです。

不動産売買等でのよくある質問
大手に依頼してはいけないのですか?
いいえ。
一概にそうではありません。
ただし長屋の経験値は必ず確認しましょう。
担当者が若いと不利ですか?
年齢より「長屋を扱った経験」が重要です。
長屋は買取の方がいいですか?
条件によります。
仲介と買取、両方を比較するのが理想です。
途中で会社を変えても大丈夫?
媒介契約の種類によります。
まず契約内容を確認しましょう。
最初に何を聞けばいいですか?
「この長屋、似た物件を多く扱ったことがありますか?」
と聞くのがおすすめです。

