🌧️ **『もうホンマ限界やわ…』 相続した長屋を3年放置した(仮)雨森さんの、 雨漏り・クレーム・役所の電話で目が覚めた日**
①「うち、今は忙しいし…また今度でええやろ」
大阪市内の下町。
人情味あふれる路地裏の長屋が残る地域。
主人を亡くし、実家の長屋を相続した (仮)雨森久代さん(64) は、片付けをする気力が起きず、結局 3年間 そのまま放置していた。
「お父さんの服も靴も…そのまんまやねん。
あれ触るのが、一番しんどいねん…」
娘に「お母さん、そろそろ売ったら?」と言われても、「あんた、言うのは簡単や。片付けも書類も、全部うちがやらなあかんのやで?」
そう言って後回しにしてしまった。

② ある日、強烈な雨が“長屋を目覚めさせた”
ある豪雨の日。
翌朝、近所の奥さんが雨森さんに焦った声で言った。
「雨森さん!あんたんとこの長屋…
隣の家の壁、雨漏りしてるで……!」
雨森さん:
「えっ……ウソやん……?」
胸の奥がズキッと痛む。
③ 隣家のご主人、ついに怒鳴り込む
その夜。ピンポーン。
隣の家のご主人が険しい顔で立っていた。
「雨森さん、ええですか……。
この雨漏りで、うちの壁までシミできてるんです!
これ以上ひどなったら、修理費誰が出すんですか?」
雨森さんは涙目になりながら、
「す、すんません……
どないしたらええんでしょうか……?」
と言うことしかできなかった。

④ 追い打ちのように、役所から電話
数日後、役所から連絡。
「空き家の老朽化について通報がありまして…
一度状態を確認させていただきたいのですが」
電話を切った瞬間、雨森さんは崩れ落ちた。
「あかん……放置したツケが全部返ってきた……」
⑤ スマホで検索しまくる日々
その晩、眠れないままスマホを握る。
- 「大阪 長屋 雨漏り 売却」
- 「空き家 3年 放置 どうなる」
- 「長屋 買取 いくら」
次々検索して、不動産会社に査定を依頼。

⑥ 査定の金額差に腰砕け
翌日からの電話ラッシュ。
A社「0円。引き取りも難しいですね」
B社「10万円ならなんとか」
C社「うちは 180万〜200万円 ですね」
D社「現状で 120万 なら」
雨森さん
「は?0円と200万円ってなんの差なん?
どういう世界なん……?」
大阪のおばちゃん魂が少し戻ってきて、「いやいや、ちょっと待ってや。なんでこんなバラバラなんよ?」とツッコまずにはいられない。

⑦ “長屋のクセの強さ”を3年放置して初めて知る
数社に現地を見てもらって分かったことは――
- 長屋は隣と壁を共有している
- 雨漏りは簡単に“隣に侵食”する
- 工事がやりにくい構造
- 老朽化が早い
- 修繕しないと仲介で売れにくい
- だから買取会社で評価が大きく分かれる
雨森さん
「あー……これは素人が悩んでも答え出んわ……
放置してしもた私の責任やなぁ……」
と落ち込む。

⑧ 娘が静かに背中を押す
娘
「お母さん、もう早く終わらせよ。
これ以上しんどいこと増やさなくていいやん。」
雨森さん
「そうやなぁ……
お父さんの荷物とか思い出とか全部しんどかったけど…
このまま周りに迷惑かけるんはもっとイヤやわ。」
この言葉で、ようやく吹っ切れた。

■ ⑨ “現状のまま”で買い取ってくれる会社に決める
最終的には、
- 雨漏りOK
- 荷物そのままOK
- 長屋OK
- 隣家にも説明してくれる
という会社と契約。
修繕不要、立ち会い最低限。
役所や隣家への説明もスムーズに進んだ。
雨森さんが言った一言。
「肩の荷おりたわ……ホンマ助かった……」
3年間の重荷がほどけた瞬間やった。

■ ⑩ 雨森さんの“本音”
売却が終わったあと、ぽつりとこう言った。
「あの時、気持ちの整理がつかんかったけど、
放置するより動くほうがずっとラクやったんやなぁ。
もっと早よ気づけばよかったわ。」
空き家の問題って、“やる気の問題”やなくて、
心の整理と現実の負担が重すぎるだけ。
でも、雨漏りが起きた瞬間に、一気に全部が現実になる。

✔️ このストーリーのメッセージ
長屋は放置すると想像以上に早く問題が進む。
でも動き出すと、解決は意外とすぐそこにある。
泣いて、怒って、悩んだ雨森さんも、
最後はスッキリした表情で長屋を手放した。
