1年売れなかった家が、ようやく99%売却成功のはずだったのに 結局、売れなかった不思議な話 ― 大阪で本当にあった「身内揉め」売却オジャン事例 ―
はじめに|「やっと終わる…」と思った、その瞬間だった
大阪で不動産売却の相談を受けていると、
ときどき言葉を失う瞬間があります。
今回の話も、そのひとつ。
- 1年以上売れなかった一戸建
- 価格も条件もまとまった
- 買主も前向き
- 契約書もほぼ完成
誰がどう見ても、99%売却成功。
それなのに――最後の最後で、
すべてが白紙になりました。
理由は、雨漏りでも価格でもローンでもありません。
原因はたった一つ。
👉 身内揉めです。
この記事では、大阪で実際によくある
**「売れなかった理由が物件ではなかったケース」**を
売主側の心理と現実を交えてお話しします。

舞台は大阪|1年以上売れなかった築古一戸建
物件の概要(よくある大阪の実家)
- 大阪市内の住宅地
- 築40年以上の木造一戸建
- 親が亡くなり、相続で空き家に
- 兄弟2人で相続
立地は悪くない。ただし、
- 建物は古い
- 設備もそのまま
- 空き家期間が長い
いわゆる**「売れなくはないが、
時間がかかる家」**でした。

なぜ、この家は1年も売れなかったのか
売れなかった理由は、正直シンプルです。
理由①|価格が現実とズレていた
売主側の希望は、「思い出補正込みの価格」。
- 親が大事に住んでいた
- 昔は高かった
- 近所も高い
気持ちは分かります。でも市場は感情で動きません。

理由②|売主が“本気モード”ではなかった
- 内覧の調整が遅い
- 返事が遅い
- 「急いでない」が口癖
買主から見ると、温度感が低い売主に見えていました。
理由③|実は身内で温度差があった
ここが、後に致命傷になります。
- 兄:早く売って整理したい
- 弟:別に急がなくてもいい
このズレは、表に出ていないだけで、
ずっとくすぶっていました。

それでも、ようやく訪れた「売れる瞬間」
時間はかかりましたが、
- 価格を現実ラインに調整
- 条件も柔軟に
- 買主が本気で検討
ついに――
👉 「買いたい」という正式な意思表示
👉 条件合意
👉 契約日程の調整
売主の兄はこう言いました。
「やっと終わりますね…」誰もがそう思っていました。

99%成功のはずだった、その直前に起きたこと
契約直前、念のため身内で最終確認をしたとき。
弟さんが、ぽつりと一言。
「やっぱり、ちょっと安すぎひん?」
空気が変わります。
「今さら?」から始まる地獄
そこからは、不動産の話ではありません。
- 昔、親の面倒を誰が見たか
- 実家に誰がどれだけ通っていたか
- 相続の“不公平感”
👉 過去の感情が一気に噴き出します。

不動産は“引き金”にすぎなかった
実はこのケース、
- 価格が問題ではない
- 買主が問題でもない
不動産は、身内の感情爆発の引き金だっただけです。
結果|契約は白紙、買主は離脱
- 売主側の合意が取れない
- 決断が先延ばし
- 買主は不信感
結果、
👉 買主は撤退
👉 売却はオジャン
1年かけて積み上げたものが、一瞬で崩れました。

なぜ「身内揉め」は売却を壊すのか
大阪に限らずですが、特に多いのがこのパターンです。
理由①|売却は「決断の連続」
- 価格
- タイミング
- 条件
全てにYES/NOを即断する必要があります。
意見が割れると、前に進めません。
理由②|感情は論理より強い
- 「損した気がする」
- 「自分だけ我慢してきた」
こうした感情は、どんなデータよりも強い。
理由③|一度壊れた信頼は戻らない
買主は見ています。
- 話が二転三転
- 返事が遅い
- 雰囲気が不安定
👉「この売主、大丈夫かな?」
と思われた時点で終了です。

「売れる家」だったのに、売れなかった本当の理由
この家は、
- 価格も妥当
- 条件も悪くない
- 需要もあった
それでも売れなかった。
理由はただ一つ。
👉 売主が一つになれなかった
不動産は、人の問題が9割です。

同じ失敗をしないために、最初にやるべきこと
この話、決して珍しくありません。
だからこそ、売却前にやるべきことがあります。
① 売却前に「ゴール」を揃える
- いくらならOKか
- いつまでに売りたいか
- 誰が最終決定者か
ここを曖昧にすると、必ず揉めます。
② 「途中でひっくり返さない」覚悟を持つ
売却は、途中で迷いが出るものです。
だからこそ、
👉 「決めたら進む」
👉 「後出ししない」
この意識が重要です。
③ 不動産と感情は切り離す
難しいですが、これができるかどうかで
結果は大きく変わります。

不動産売買等でのよくある質問
相続人全員の同意が必要ですか?
原則必要です。
誰か一人でも反対すると売却は進みません。
売却途中で条件を変えるとどうなりますか?
買主が離脱する可能性が高くなります。
身内で意見が割れています。売却相談してもいい?
むしろ早めに相談した方が整理しやすいです。
価格で揉めそうな場合は?
最初に「落としどころ」を
決めておくことが重要です。

まとめ|売れなかった理由は「家」じゃなかった
1年売れなかった家が、ようやく99%まで
進んだのに、結局売れなかった。
その理由は、
- 家が古いからでも
- 立地が悪いからでもなく
👉 身内の気持ちが揃わなかったから
不動産売却は、家を売る作業ではありません。
人の決断をまとめる作業です。
もし今、少しでも不安があるなら、
- 誰が決めるのか
- どこまで譲れるのか
一度、家族で話してから動くことを強くおすすめします。
それだけで、「売れたはずの家が売れない」
悲劇は、避けられます。

