2年間かけて希望価格で売却した強者売主さん物語|大阪の長屋売却で本当にあった話

 

Image

 

 

「希望価格で売りたい。」

 

不動産売却では、ごく当たり前の願いです。

 

しかし、現実には市場相場とのバランスがあり、

思い通りに進まないことも少なくありません。

 

今回ご紹介するのは、大阪府内の長屋を

約2年間かけて希望価格で売却された売主様のお話です。

 

結果だけ見ると「希望価格で売れた成功例」です。

 

ですが、この話には「時間をかければ高く売れる」

という単純な結論では語れない現実がありました。

 

Image


 

「息子が住むから。」

 

売主様が長屋を購入した理由は、とてもシンプルでした。

 

「息子が住む家を用意してあげたい。」

 

築約60年の長屋。

決して新しい建物ではありません。

 

それでも、ご夫婦は息子さんの新しい生活を思い描き、

大規模なリフォームを決断しました。

 

浴室は新品。

 

システムキッチンも新品。

 

建具も交換。

 

室内は築60年とは思えないほど綺麗になりました。

 

リフォーム費用は約600万円。

「これでいつでも住める。」

そんな矢先でした。

 

息子さんから一本の電話が入ります。

「会社の寮へ入ることになった。」

 

…。

 

誰も住まない家だけが残りました。

 

Image


「賃貸だけは嫌だった。」

 

「せっかく綺麗にしたのに。」

売主様が何度も口にされていた言葉です。

 

新品の浴室。

新品のキッチン。

誰も使っていない室内。

 

「貸したら傷だらけになるかもしれない。」

 

「この綺麗な状態のまま次の人へ渡したい。」

 

そう考え、売却を決断されました。

そして弊社へご相談いただきました。

 


Image

 

 

査定価格は450万円。でも売主様の希望は600万円。

 

物件を確認し、査定を行いました。

 

正直に申し上げると、

条件は決して良くありませんでした。

 

  • 築約60年
  • 土地約9坪
  • 再建築不可
  • 前面道路約2m
  • 最寄駅まで徒歩約20分

 

もちろん室内は素晴らしい状態です。

 

しかし、不動産は建物だけでは評価できません。

弊社の査定は約450万円でした。

 

ところが、売主様には一つの希望がありました。

「手取りで600万円は欲しい。」

 

そのお気持ちは痛いほど分かります。

 

購入費用もリフォーム費用も考えれば、

それでも決して利益が出る金額ではありません。

 

Image

 

何度も打ち合わせを重ねた結果、

680万円で売り出すことになりました。

 

正直なところ、私は心の中で思っていました。

「これは長くなるかもしれない…。」


そして、本当に長い2年間が始まりました。

 

売り出してすぐ売れる。

そんなことはありませんでした。

 

お問い合わせは入ります。

 

内覧もあります。

 

でも、契約にはつながりません。

 

価格交渉も何度かありました。

「もう少し下げませんか?」

 

そんなお話もありました。

 

Image

 

それでも売主様の考えは変わりませんでした。

「この価格で売れなければ急いで売る必要はありません。」

 

時間だけが過ぎていきました。

 

営業マンとしては、

市場相場を考えると悩む場面もありました。

 

でも、この売主様には「待てる」という強みがありました。

 

住み替え期限もない。

 

住宅ローンに追われているわけでもない。

 

だからこそ、自分の希望を最後まで貫くことができたのです。

 


 

Image

 

 

2年後、ついに希望価格で売却。

 

約2年後。

 

ついに売買契約が成立しました。

 

Image

 

売主様は希望されていた金額で売却。

 

本当に嬉しそうな表情をされていたことを、

今でも覚えています。

 

私もホッとしました。

「ようやく決まりましたね。」

 

でも、この話にはまだ続きがあります。


 

この長屋を買った人の目的は、さらに価値を高めることでした。

 

売却後、この長屋を購入された方の

お話を聞く機会がありました。

 

Image

 

実は購入されたのは、ご自身で住む方ではありません。

 

古い住宅を再生し、賃貸として

活用することを得意とされている方でした。

 

しかも、そのまま貸すのではありません。

 

さらにリフォームを加え、物件の付加価値を高めたうえで、

周辺相場より高い家賃で貸し出す計画だったそうです。

 

私は正直驚きました。

 

「まだ、この家には価値を高める方法があったんだ。」

 

同じ長屋でも、見る人が変われば価値も変わる。

 

改めて不動産の奥深さを感じた瞬間でした。

 

Image


 

まとめ|この案件は私自身も勉強になりました。でも、正直長かったです。

 

今回の売主様は、結果として

希望価格で売却することができました。

 

しかし、「時間をかければ必ず高く売れる」

と勘違いしないでください。

 

不動産は、時間をかけたから

価値が上がるものではありません。

 

むしろ、市場の反応がないまま3年、4年と売れ残ってしまうと、

「ずっと売れていない家」という印象を持たれ、

本当に売れにくい物件になってしまうこともあります。

 

今回のケースは、売主様が急いで売る必要がなく、

時間を味方につけられたこと、そして買主様の事業計画と

タイミングが重なったからこそ実現した一例です。

 

Image

 

やはり不動産売却の基本は、

市場相場をもとに価格を設定すること。

 

そのうえで、ご自身の事情や希望に合わせて

売却方法を考えることが、後悔しない売却につながります。

 

この案件は、私自身にとっても本当に勉強になりました。

……でも、正直長かったです(笑)。

 

それでも最後に改めて感じたことがあります。

不動産には「誰にとっても価値がある家」はありません。

 

でも、「誰かにとって価値がある家」は、きっとあります。

 

だからこそ、不動産売却は難しくもあり、

面白いのだと思います。

 

Image


不動産売買等でのよくある質問

 

Q1. 希望価格で売り出せば、時間をかければ売れるのでしょうか?

 

必ずしもそうではありません。

 

市場相場から大きく離れた価格では反響が少なくなり、

長期間売れ残る可能性もあります。

 

Q2. 再建築不可の長屋でも売却できますか?

 

はい、売却できる可能性はあります。

 

一般のお客様だけでなく、再生や賃貸運用を目的とした

購入希望者が見つかるケースもあります。

 

Q3. リフォーム費用は売却価格にそのまま反映されますか?

 

必ずしも反映されるとは限りません。

 

リフォーム内容や市場の需要、

物件条件などを総合的に見て価格が決まります。

 

Q4. 長屋や古い住宅は仲介と買取のどちらが向いていますか?

 

物件の状態や売却を急ぐ理由によって異なります。

 

それぞれの特徴を比較し、ご自身の状況に合った方法を

選ぶことが大切です。

 

 


 

筆者松本 親幸
  • 不動産キャリア29年
  • 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
個人的には今までの不動産業経歴において1,500件超のお取引に関わっております。
どんな物件買取もお任せ下さい!

若い時にはリフォームの仕事も経験済。
売主様には査定時に買取価格を算出します!

家の買取や売却のご依頼・ご相談は
ワンちゃんと古い家が大好きな白髪交じりの私・松本が全てご対応いたします!

秘密厳守年中無休24時間受付

不動産無料査定・
相談実施中!

株式会社フォローウィンドコーポレーションでは大阪市内を中心とする関西圏にて『空き家・長屋』『中古マンション』『土地』『中古一戸建』などの不動産物件の無料査定、無料訪問相談を年中無休で実施中です。

0120-618-050

※当社規定により引き取れない場合もございます