25年放置の空き家でも売れる?不動産会社に断られた相続物件の実例を紹介
相続した空き家について相談したものの、
「難しいですね」「取り扱いができません」と
断られてしまった経験はありませんか。
実は、このようなご相談は決して珍しくありません。
特に長年放置された空き家は、建物の老朽化だけでなく、
相続関係の複雑化や登記上の問題など、
さまざまな課題を抱えているケースがあります。
今回ご紹介するのは、大阪市内にある
約25年間放置された相続空き家の事例です。
最初にご相談いただいたのは
九州在住の相続人の方でした。
地元の不動産会社へ相談したものの、なかなか
前向きな回答が得られず、「本当に売却できるのだろうか」
と不安を抱えておられました。
しかし、実際に現地を確認してみると、
確かに一般的な不動産会社が慎重になる
理由がありました。
一方で、建物の状態だけで
売却の可否が決まるわけではありません。
本記事では、実際の相談事例をもとに
一部内容を調整しながら、長期間放置された空き家でも
売却の可能性がある理由について解説します。
長期間放置された空き家はなぜ売れにくいのか
空き家が売れにくくなる理由は
単純に「古いから」ではありません。
例えば、
・建物の老朽化・雨漏り・シロアリ被害
・相続人が多数いる・登記未整理
・古い抵当権が残っている・遠方相続人がいる
といった問題が複数重なっていることがあります。
建物が古いだけなら売却できるケースも多いのですが、
問題が複雑になるほど一般的な不動産会社では
対応が難しくなることがあります。
今回ご相談いただいた空き家
今回の相談者様は九州にお住まいでした。
亡くなった親族が所有していた
大阪市内の空き家について相続権が発生したものの、
現地へ頻繁に行くことは難しい状況でした。
まずは大阪の不動産会社へ相談されたそうですが、
「かなり難しいです」
「買取は厳しいと思います」
といった回答が続いたそうです。
そこで弊社へお問い合わせをいただきました。
まずは現地の外観を確認したところ、
「状況によっては対応できる可能性があります」
とお伝えしました。
すると相談者様は少し驚かれていました。
それまで前向きな話を聞いたことがなかったからです。
現地確認で分かった建物の状態
実際に現地を確認すると、長期間放置
されていたことがすぐに分かる状態でした。
特に印象的だったのが外壁の劣化です。
ひび割れや剥離が見られ、
建物全体に経年劣化の影響が出ていました。
現地へ到着したときに感じたのは、
「思った以上に時間が止まっているな」
ということでした。
空き家は人が住まなくなると
想像以上のスピードで傷みます。
郵便受けや玄関まわり、外壁などにも
長年の風雨の影響が残っていました。
もちろん一般的な不動産会社が
慎重になるのも理解できます。
しかし、不動産は建物だけで
価値が決まるわけではありません。
土地の利用価値や周辺環境、権利関係なども
含めて総合的に判断する必要があります。
建物以上に複雑だった相続関係
今回の案件で難しかったのは
建物だけではありませんでした。
相続関係も複雑だったのです。
亡くなった所有者には配偶者や子どもがおらず、
相続権は兄弟姉妹へ移っていました。
しかし、その兄弟姉妹の中にも既に亡くなっている方が
いたため、今度はその子どもへ相続権が移っていたのです。
いわゆる代襲相続の状態です。
このようなケースでは、
・相続人の調査・戸籍収集・連絡先の確認・意思確認
など、多くの手続きが必要になります。
相続人が遠方に住んでいる場合は
さらに時間がかかることがあります。

さらに見つかった古い抵当権
登記簿を確認すると、さらに問題が見つかりました。
かなり昔に設定された抵当権が残っていたのです。
抵当権とは住宅ローンなどの
担保として設定される権利のことです。
通常は完済後に抹消されますが、
昔の物件ではそのまま残っているケースもあります。
特に古い金融機関が関係している場合は、
・承継先の確認
・必要書類の収集
・法務局との調整
などが必要になることがあります。
実は、この手続きが
相続より大変なケースも少なくありません。

なぜ他社では断られたのか
今回の案件を整理すると、
・約25年放置
・外壁の劣化
・複雑な相続関係
・遠方相続人
・古い抵当権
という状況でした。
一般的な不動産仲介会社は、
まず市場で売却できるかどうかを重視します。
しかし、このような物件は
売却前に整理すべき課題が多くあります。
そのため、対応を見送る会社が
あったとしても不思議ではありません。
空き家問題は放置するほど難しくなる
空き家は時間が経つほど問題が増えていきます。
建物の傷みが進むだけでなく、相続人が増えたり、
必要書類の所在が分からなくなったりすることもあります。
また、近隣への影響も無視できません。
雑草や害虫、景観の問題などが発生すると
管理責任を問われる可能性もあります。
「今は忙しいから」
と先送りにした結果、数年後には
さらに大変になってしまうケースも珍しくありません。

売れないと思った空き家でも可能性はある
今回の相談者様も最初は半ば諦めていたそうです。
しかし実際には、
・建物の状況
・相続関係
・登記内容
・土地の条件
を一つずつ整理することで解決の糸口が見えてきました。
空き家問題は建物だけの問題ではありません。
法律、相続、登記、税金など
複数の要素が関係しています。
そのため、一社に断られたからといって
必ずしも売却できないとは限りません。
まとめ
今回ご紹介した物件は、
約25年間放置されていた空き家であり、
建物の老朽化だけでなく複雑な相続関係や
古い抵当権など複数の課題を抱えていました。
しかし、不動産は建物だけを
見て判断するものではありません。
相続関係や登記の状況を整理することで、
売却の可能性が見えてくるケースもあります。
「こんな状態では無理だろう」
そう思っている空き家でも、
まずは現状を確認することが大切です。
長期間放置するほど問題は複雑化します。
少しでも不安がある場合は、
早めに状況を整理してみることをおすすめします。
不動産売買等でのよくある質問
25年以上放置した空き家でも売却できますか?
可能です。
建物の状態や権利関係によって方法は異なりますが、
老朽化していても売却できるケースはあります。
相続人が遠方に住んでいても売却できますか?
可能です。
郵送やオンラインを活用しながら
手続きを進められるケースもあります。
外壁の損傷がある空き家でも売れますか?
売却できる可能性はあります。
建物だけでなく土地や権利関係も含めて判断されます。
相続人が複数いる場合はどうなりますか?
原則として相続人全員の協力が必要になります。
まずは相続関係を整理することが重要です。
古い抵当権が残っている場合はどうすればいいですか?
抹消手続きが必要になるケースがほとんどです。
まずは登記簿を確認し、現在の状況を把握しましょう。
- 不動産キャリア29年
- 株式会社フォローウィンドコーポレーション代表取締役
どんな物件買取もお任せ下さい!
若い時にはリフォームの仕事も経験済。
売主様には査定時に買取価格を算出します!
家の買取や売却のご依頼・ご相談は
ワンちゃんと古い家が大好きな白髪交じりの私・松本が全てご対応いたします!
